気晴らしにiPhoneをば新調してみたのだけれど、いろんなハードルがあってどハマりした。ハマったところはみんな原因いっしょで、日本のサービスを海外居住者が使うってことに伴う障壁のあれこれだ。たとえば本体の電話番号で認証しまーすと言われるけどアメリカの電話番号だと入力できない、とか、テキストメッセージで二段階暗唱のパスワードを送りますがアメリカの電話番号には届きません、とか。

そしてこういうときのために私は毎月800円払ってガラケーを生かしていて、前回の機種変のときはたいへんに役立ってくれたのだけれども、銀行アプリのパスワードを自動音声で発信しますというプロセスで、いくら試しても電話がかかってこない。以前はこれ海外でも着信できたはずなのに。というわけでよくよく調べたら、私の3Gガラケーは2018年3月で、海外での使用ができなくなっていたのだった。

どうしよう。そもそも月数百円のコストで回線を維持できるからこのガラケーMNPしたのに、スマホに変えたらその塩漬けプランも適用にならなくなってしまう。なにより機種変するには店頭に行かなければいけないし、もし帰国時にやるとしてもマイナンバー出せって言われたらそこで詰む(住民票がない=マイナンバーないので)。

とりあえず2019年なりの塩漬け方法を調べようと思って少しググったのだけど、うんざりしてすぐやめてしまった。何とかプランに何とかホーダイに何とか割引に何キャッシュバックに何とか縛りに何とかキャンペーンに何とかサポートに無料通話つきとか、あの複雑怪奇なゲームをまだやってるのだなー。

あの正体がよくわからなくなる場合分け足し引きゲームはもともとアメリカの通信会社が生み出したものが日本に輸入されて魔改造されたわけだけれど、ご本家のほうはとっくにあれを放棄して、話し放題データ放題みたいなアホ均一料金が主軸になっており、たぶんあらゆる面でそっちのほうがコスト的に楽なのだろうと容易に想像できる。

ただ、ケーブルテレビの契約はまだ2年縛りだと何とかプランで、意味のない電話回線をセットにするとさらにお安くどうこうって魔窟のままだね。移動通信では極限シンプルに再整理された料金体系が、なぜケーブルテレビまでは襲来してこないのか、少し不思議だし面白く思う。きょうは試しに腕立て伏せをしてみたら30回でダウンした。