新年から始まってるはずの保険のカードが届かない。カードが届かないと自分の被保険者番号がわからないので定期的にオーダーしている薬の発送が止まってしまい、往生する。英語で電話するのが嫌すぎるので近所の支店に出かけてみたら、忽然となくなっていた。たぶん大晦日まであったと思うんだけど、変なところで仕事早いので笑う。電話いやだなー。

カンタさんとナーセさんが遊びに来て、うちでお茶を飲んだのち、奥さんも連れ立って4人でマンハッタンに繰り出した。流行ってるとうわさのKava Barに行ってみる。カヴァはポリネシアだかミクロネシアだかで飲まれている木の根っこをすりつぶした汁で、現地では遊びとか儀式にドラッグ的な用途で使われているらしい。とりあえず店は満席、立ち飲み客まで出てるので、流行ってるのはほんとうだった。

初めてでーす、って言って、3種類あるうち効き目がわかりやすく出るってやつを頼んでみる。泥水をすすって生きるとはこのことで、覚悟はしてたけどくっそまずい。まずいんだけど、すぐに舌の付け根あたりに違和感を感じて、のどのあたりが痺れてくるのがわかる。これはあれだ、胃カメラのときに飲む麻酔ゼリーにそっくりだ。もっと気のせいレベルの効き目かと思ったら、すぐにはっきり身体に出たので少し驚いた。

 ただトリップ感はないし、酩酊感もほとんどない。効きが何に似てるかっていったら、デパスだと思う。デパスひと齧りって感じ。ちょっと鎮静っていうか、ダルくなるくらい。これ楽しくなるくらい精神作用が出るにはかなり摂取しないと無理だと思うけど、くっそまずいからそんなに飲むのは現実的じゃない。うーん、満席になるほど面白いとは思えなかった。あと自分がもうドラッグとかトランスとかトリップとかそういうことに対する興味が薄れてしまったんだな、ということを確認した感じ。

喉がしびれたまま近所のベトナム料理に入ったんだけど、メニューを注文してる間にもう、痺れも頭の鈍さも抜けてスッキリしてきた。この抜けの良さつまり代謝の早さはちょっと面白いと思った。フォーなど食し、会社の新年会に行くというカンタさんたちを見送ったのち、奥さんと日本人パティシエのデザートバーに寄ってパフェなど食す。店を出ようとしたところで入店しようとする岡田&オットー氏とばったり。新年のごあいさつなど。なんかこの年末年始は日本語ばっか話してて心配になるな。