きょうはリンカーンがビル・オコーネルのツアーで日本に行っているのでレッスンはおやすみ。午後にスコットのスムースジャズアンサンブル、今週からメンバーの持ち寄りレパートリーをやることになっていたのだが、いきなり打ちのめされた。

キーボードのトマーソって子が「2年前に書いた曲なんだけど」って持ってきた曲が、グラスペリオっていう曲名で、要はグラスパーお笑いオマージュなのだが、これがもうなんつうの、メーチャークーチャーに良く書けていたのだった。おれなんかが「グラスパー風」とか言ってやるのはほんの1、2シークエンスで、しかもコード進行だけなぞったって程度なんだけど、ボイシングから右手のクセから完コピで、コピーって言ってももちろんコピーじゃなくて、こういう新曲がほんとに出そうだし、だったらこう弾くよね間違いないってレベルで結実していたのだった。

日頃、正直バークリーつってもそんな、ねえ、学校だしねえ、才能あったら勝手にデビューしてるもんねえ、くらいのナメた気持ちでいることが多いのだが、たぶん在学中に一二を争う「すげえのいるわ」って出来事になった気がする。次点はスティーヴィーワンダークラスでテイタムが作ってきた習作。