結局ファイナルウィークの忙しさに掻き消されて鬱はどこかへ霧散してしまった。月刊誌の編集部で働いていたとき、風邪をひいていても撮影週になってロケ出るようになると治ってしまうような、あの感じ。何歳までこのフィジカルプレイが続けられるのかは、心もとないけれど。

木曜に学校向かいのスタバで並んでいると、列の先のほうに見覚えのある人がいた。ヤスシナカムラさんだった。バークリーに願書を出す直接のきっかけは昔書いたけど(2005/10/1)、その憧れのプレイヤーが目の前にいたもんで、思わず声をかけたのだった。クリスチャン・サンズのボストン公演でツアーに着て、バークリーの知り合い(先生?)に会いに来たとのこと。お誘いいただいたので、試験期間中ではあるけれどせっかくのご縁だしそのライブに出かけることにした。

ひさしぶりにストレートアヘッドなジャズを聴いて心が洗われたな。あと中村さんアフロキューバンめちゃくちゃ上手くて驚いた。まあ全部うまいんだけど。帰りにロビーでジョーダンとフージェンに会う。ジョーダンはシドニー出身で、ムーンチャイルドやハイエイタスカイヨーテが好きなので、話が合う。あと彼女がコリアンだからアジア人の拙い英語に耐性ができているので話しやすくて助かったな。今度いっしょにウォリーズ行こうとか約束して別れた。

ちなみにここのところなんで鬱っぽくなったかという原因を考えていたのだけれど、はっきりした。ビジネスの授業のせいだと思う。あのプロフェッショナルビジネスのクラスでおれは人生で初めて、ずっと避け続けていた自己啓発的なプログラム、WASP的なアントレプレナーシップに対峙したわけだけど、あれさー、自我を追い詰めるから鬱になるし、ビジネスはうまく行くわけないし(うまく行くなら成功者の佃煮だ)、ぶっちゃけいいことひとつもないと思う。アメリカの病巣の核心だね。