選挙の結果が出てしっちゃかめっちゃかな夜が明けて、朝イチでMB101、ケロッグ先生は「こんな結果になってしまったけどこれも現実だ。文句を言っていても始まらない。われわれはミュージシャンだ、クリエイションで自分たちのできることをやろう」みたいなことを言ってスタート。そのあと小テストだったのだが、すっかりトランプショックで小テストのことを忘れていて復習してなくて、前回よりだいぶ振るわない点数になってしまった。まあしゃあない。

帰り道にトーナルとカウンターポイントで一緒のベットとすれ違う。「なんて言えばいいのかな、こんな国でごめんね、って感じ。正直いまのアメリカはファックね」と言われて、仕方ないよ、これからを生きよう、みたいなことを返す。学校からはカウンセリングの案内と、「動揺しなくていい、学校は君たちを歓迎している」という留学生向けの案内と、学長からの「我々は引き続き多様性を重んじる学府であり続ける」みたいなメッセージが届いている。夕方には自由参加の選挙結果について話し合うセラピーが催されると書いてある。

テレビやネットではいろんな分析をしているけど、所得や性別や地域や人種でセグメントした数字を眺めていても、正直どれもあんまりピンとこない。どれも確かにその通りなんだろうけど、この雰囲気、異様な空気が投影されたアナライズには出会えていない。ただ話したりSNSを見ていて感じるのは、人々の憎悪と不安の底が抜けてしまったような感覚だ。黒人の友達とのメッセージでは「家から出たくない、何されるかわからない」と書かれていて、さすがに「ここはボストンだよ、心配しすぎだよ」って書いたけど、でもそのくらい不安が膨張してしまっているのだ。ボコの窓にLove trumps Hatesという書き殴りを見かけて、うまいこと言えてるけど上っ面感が拭えないのが正直な気持ち。