カウンターポイント、ピポッド転調を使ったA部とB部の連結法など。トーナル2もなぜかピポッド転調。しかしこちらは込み入っている。ディミニッシュの展開系を使った転調、増6の和音を使った転調、ナポリからの転調、セカンダリドミナントからの転調など復習。そのあとマズルカのアナライズ。後半はフォームについて。トーナル1でやった二部形式(binary form)に加え、三部形式(ternary form)、小ロンド形式(5part Rondo)、大ロンド形式(7part Rondo)まで。来週はソナタかな。

そのあと楽曲形式のアナライズでショパンやベートーベンの小品をやったが、モーツァルトトルコ行進曲が出てきて、でも周囲の生徒がトルコ行進曲という言葉を知らないのでちょっと驚いた。そもそもが譜面にはRondo alla Turca(トルコ風のロンド)としか書かれていない。wikipedia見たら英語圏でこの曲をトルコ行進曲と呼ぶことはないみたいで、つまりベートーベンの5番を運命と呼ぶみたいなもんで、後で人々がつけたあだ名なのだった。でもフランスやドイツやイタリアでは通じるみたい。10へぇ(昭和の単位)。

学校の壁と歩道に、チョークで落書きがされている。「愛は憎悪に勝つ」とか「恐れと怒りは答えをもたらさない」とかAll you need is loveとかGay lives matterとかいろいろ書かれていて、たいへんに結構なことだと一瞬思ったのだが、あとから人づてに、あれはセラピーに集まった生徒たちに学校側がチョークを渡して書かせたものだと耳にして、ちょっと興が醒めたというか鼻白んでしまった。僕ははっきりとリベラルだし左翼なので、自分の立ち位置のことをリベラル様とか左巻きとか揶揄してくる人たちのことを苦々しく思っているけれど、少し彼らの気持ちがわかったような気がした。取り澄まして正しいこと言いやがってクソが、って思われてるんだな。それでもなお、建前でも教条的でも道徳的なほうがマシだが。