ディアントニたんから呼び出しあって、何かと思ったら単に「お話しましょう」という話だったので、たいへん好ましいな!と思いながらアメリカンな交友関係ってこういう感じかーと思ったりする。来年の5月にインターンシップで東京に行くというディアントニ、日本にいたとき困ったこと、嫌なことは何でしたか、と聞かれていろいろ答えたのだが、どの話もすべてよくよく話してみると「国土が狭いから」という結論に達してしまうのだった。日本が有する問題の少なく見積もっても8割方は、国土の狭さに起因するとまじで思う。それはつまり、当面は解決されることがないってことでもあるのだけれど。

カフェから出ようとしたら突然大粒の雨、うわマジかーもっかいお茶する? と言った瞬間に叫び声が聞こえて、テラスゾーンにあったすべてがこそげ抜かれていった。冗談でなく、パラソルも、テーブルも、座っていた人間も。割れる食器の音、ガラス1枚隔てたこちらでは何が起きたのかもわからない。いやわかったけど。竜巻だ。店員がアワアワと外に出て行く。もうドアを開けても雨も風もない。

現実感がないままディアントニとそのへんを歩きながらまだしゃべり続けていたのだが、人の脚くらいの木の枝がごっそり折れて道路の真ん中に落ちていたりして、意外とほんとに竜巻だったのだな、とようやく飲み込めてきた。Revolution will not be televisedの反対で、動画でニュース化されていないとぜんぜん起きた感じがしない。あれiPhoneのムービーで撮って視聴者提供ってテロップ入れたらぜんぜんトップニュースクラスの気象現象だったと思う。