正午からオールストンでコソ練ジャム。3連のリズムトレーニングぼろぼろ、ぜんぜんできなかった。いったん帰宅して昼寝して、晩にエミリーキングのギグを見にふたたびオールストンへ。素晴らしいステージだった。シンガーのタレントもさることながら、バンドがめちゃくちゃしっかりしていて、うっとりするほど。

ブライトンミュージックホールという、リキッドより小さいくらいの箱だったんだけど、バンドは全員イヤモニだし、舞台装置も照明も持ち込みっぽかった。PAさんほかスタッフも多かった。お金をかけて作り込む意志が強く感じられたということだ。楽器についても同様で、特にドラムのトリガー使いが光った。エレクトロなサウンドに適応させるために、いろんな音色出していて、工夫があったなあ。ベースの人も半分くらいの時間はMicrokorgXL+でシンセベースを弾いていて、その使い分けも巧みだった。

EDMの流行と逆行するように、ここ10年、機械から生演奏へというムーブメントは止まらず進行している。しかし人々の耳はエレクトリックなサウンドに、特に電気的に強化された低音に馴れてしまっていて、それは味が濃いラーメンに慣れてしまうのと一緒で、もはやただのバンドサウンドでは満足できなくなっている。そのギャップを埋めるためにいろんな人がいろいろ考え続けているのが、10年代のベース演奏者の視座だといえそうだ。具体的にはシンセとの持ち替え、オクターバーやシンベペダルの使用、PUやマイキングの工夫、クラブサウンドが理解できているPAの帯同など、いろいろ。