きょう明日とNYに滞在する予定だったのだが、昨日から熱があって大量に寝汗をかいているのだった。これはどうにも良くないと思い、明日の予定をぜんぶキャンセルさせてもらう。各方面すいませんでした。

今回初めてアムトラックを使ってNY往復を試みた。出かける前に考えていたことは、こうだ。所要時間で言うと飛行機は1時間20分、アムトラックの特急だと3時間半。しかし飛行機は市街地と空港を移動する時間と、空港内のセキュリティでかかる時間が乗っかってくるし遅延が多い。それなら、所要時間はかかるけど運行が安定していて、市街地に到着する列車のほうが便利なのではないか。

結論から言うと、行きは快適、大正解。しかし帰りの急行は1時間半も遅延し、しかも車掌に聞いてみたら何か特別な事故ではなく、列車が詰まってこのくらいダイヤが乱れることはままあるのだという。日本の新幹線気分をまだまだ引きずっていた。自分がアメリカにアジャストできていないのを痛感させられた。こうなるともう飛行機も電車もバスも安定運行するものはない、ということになり、だったら安いバスがいいんじゃないかって気すらしてくる。

というわけでNYに着いたらまずはブルックリンに移動して、shapeshifter labで武者修行中のハンちゃんを訪ねる。いたいた。まず英語が上手くなってるのでうらやましかったし、ブルックリンのシーンの人たちとも親しげにしていて、下働きはたいへんそうだけど、やっぱり彼は人生のチョイスが特別賢いなーって感心した。レッスンのない日はサブエンジニアという名前のモップ掛けまでやる係で働いているとのこと。いまマシューはヨーロッパツアー中とのことで会えず。共同経営者みたいな人には会った。

ニュージャージーに帰宅するハンと一緒にペン駅まで出て、作家さんの取材帯同中の森岡と会う。大量の駄菓子を買ってきていただき、感謝しきり。ダベりながら7アベを歩いてたら向こうから颯爽と美人が歩いてきて、まさかの挟間さんだった。こんなバッタリ遭遇するとは。なんやかや小一時間も立ち話してしまう。お会いできてうれしかった。

そのままチェルシーまで森岡と流して、テキトーなカフェでお茶して戻ってきたら、深夜2時半。ペン駅で夜行に乗り込んで、たった半日のNY滞在おしまい。まさかこのあと7時間も列車内に閉じ込められるとは思わなかった。