朝いち、Logic skills for song writers。なぜか欠席者の特異日で教室は半分しかいない。今週は曲のスケッチを録音して、基本的なミキシングについて話し合う課題。音量、周波数、パンニングのxyz軸で楽曲を捉える練習、そしてその配置がかぶらないように設計する練習など。それにしてもミックスは謎だらけだ。道具は少ないのにセオリーがまったくつかめない。耳も悪いので、ABテストして聴き比べてもジャッジができない。日本語の教科書ほしい。ちなみに持って行った曲は「グラスパーみたい」ってほめられたのでうれしかった。

そのあとプロジェクトバンドのレコーディングふたたび、トランペットが45分寝坊するというトラブルがあったものの、無事終了。先生のうしろで指揮してたら「それ俺の仕事だから」って怒られたのが面白かった。英語のチュータリングをやっつけて(また話題がなくお互いモゴモゴして終わってしまった…いつもごめん)いったん帰宅、楽器を取って、ノースポイントの公園へ。地域のお祭りの野外ステージに、ラリーのモータウンバンドが出るのだった。

ちょっと遅刻しつつ到着してサウンドチェック。現行の授業には参加してないバンドメンバーがたくさんいてびびる。しかもサウンドチェックの最中に自分の知らない曲を他のメンバーが練習しているので巨大な不安に襲われる。サウンドチェック終えて控え室に入ったところで、古株のメンバーたちがセットリストを確認してるのを見かけ、慌てて送ってもらうと、それぞれ8曲ずつくらいの壮大な2部構成で、しかも見たことない曲が10曲以上、おれが参加するのは前半の3曲しかない。なんだこりゃー。

振り返ってボーカル隊のハンナに聞いてみる「これ知ってた?」「初めて見たんで驚いてたところよ」。ミンに聞いてみると「ここ数年でやってきたレパートリーなんだ、僕が弾くから大丈夫だよ」とにっこり。そういうことじゃなくてさー、と思ったのだが、そのミンもいまセットリストを見たみたいで慌てて確認してる。要するに仕切りを任されてるDJ(というあだ名のオルガンVo)にとっては現行の生徒なんてオマケみたいな認識で、さらに情報共有があからさまにグダグダなのだ。

ほどなくライブ開始。おれは自分の出番まで袖で待機することにしたのだが、ボーカル隊の女の子たちは初っ端からステージに上がってしまい、打ち合わせもしてない曲が5曲ぐらい続いて、ステップを踏んでるだけでつらそうだった。そしてラリーは完全に自分のオンステージって感じで、ど真ん中で歌い上げまくりw、他のメンバーに花をもたせてあげる気はさらさらないのだということがはっきりわかった。なるほどなー。どうでもいいけどこのステージのギャラはどうするんだろうなー。

おれは出番の3曲だけ無難にこなし、撤収して、2部は芝生から眺め、ぼんやりした気分で過ごしていた。マナンちゃんが教えてくれたんだけど、いま俺たちと一緒に(金を払って)受講しているギターのマシューはこのステージが正メンバーになれるかどうかのオーディションを兼ねているらしく、かなり気合が入っているとのこと。そうですかー。おれはこのセメスターでおしまいでいいや。ラリーに食いついて行って彼のバンドに迎え入れてもらうのが自分の人生の目標だとはぜんぜん思えない。ミンちゃん、漁場を荒らして悪かったね。来セメは普通のアンサンブル取ろう。

気づいたら七夕だった。願いごともしないで過ぎてしまったが、まあ無事を祈るべきことには事欠かないので、そういうことで。