昼、ノースステーションのソーシャルセキュリティオフィスに、2ヶ月も寝かせていたソーシャルセキュリティナンバーの申請に赴く。前回は飛行機の予定があったので、45分も待った挙句、泣く泣く諦めたのだが、きょうは15分と待たずに呼ばれた。周りのカウンターはけっこうやいやい面接してるので身構えたのだが、言われる前に書類をぜんぶ揃えて出したら、何ひとつ質問されずに「はいおーしまい、2週間後に届くわ」って言われて拍子抜けした。

ハーモニー4は、モジュレーションとポリコードのテスト。なんつうか、埋めたけど、当てずっぽうになってしまった。ポリコードの作り方に確信がなさすぎるんだよね。答えが複数あるというのも原因のひとつではあるんだけど。

こないだ書いたFive Paragraph Essay(5段落作文)について、ググってみて、って書いたらググっても出てこねえよ、と言われたので、ジュリー先生のノートを簡単に写してみたいと思う。まずThesis Statement(もしくは単にThesis)という概念について理解しないとならないのだが、適当な訳語はなんだろうか。論点、論題、テーマ提示、そんなところだろうか。

そしてThesisにはOpen ThesisとClosed Thesisがあって、前者は話題を限定しないセーシス、たとえば「舛添都知事の目的外資金利用は、法的に問題ないとはいえ道義的責任を逃れられない」といった具合。後者は要素を限定してしまうテーシスで、たとえば「海外移住者に降りかかる心理的ストレスには3つの段階がある。新鮮期、適応期、諦念期である」といった感じ。ジュリー先生は、Closed Thesisのほうが難しそうに見えるが、縛りが厳しいぶん書きやすいので初心者はまずclosedから、と言っていた。

4-5 sentence
8-12 sentence
8-12 sentence
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4-5 sentence

Five Paragraph Essayなので当然5つのパラグラフから構成されるわけだけど、その機能と長さは上記のとおりだ。まずIntroductory Paragraphだが、1文目がTopic sentenceで始まる。話題の紹介である。2文目以降はTopicからHookへとつないで費やす。HookとはTopicを受けた展開である。そして、段落最後の文をThesisとする。ここでは先ほど紹介したClosed Thesisを用いることとする。Five Paragraph Essayではここの要素を、先ほどの例のように3つにするのがお約束となる。

なぜか。これに続くSupporting ParagraphのBody#1でひとつ目の要素、#2でふたつ目、#3でみっつ目の要素について説明していくのである。これが初心者向けにはたいへん上手にできていると思った。これならパズルのように作れて破綻がない。おしまいのConclusion Paragraphでは当然結論を紹介するわけだが、意識すべきはThesisとの整合性で、3つの要素について説明した結果、Thesisが覆えったりしてはならない。ほとんどThesisの繰り返しとなっても構わないし、むしろそれが論理的には望ましい。

これほどフォーマットが固まっていいれば、作文は創作よりパズルや計算に近接する。へんなクリエイティビティで悩んだりしなくていい。とにかく論理的記述をするための基本要件がここには詰まっている。聞けば、最初は1段落につき1文ずつの5文作文から始め、11歳くらいから16歳くらいまでは何度となくこのFive Paragraph Essayをやらされるそうである。ショートエッセイというのも同義語である。こんなこと言いたかないけど、理路整然と話せることは近代市民の義務であり、民主主義の基本要件である。言いたかないけど、それができないからいつまでも土人国家なのである。