たまには気分を変えてスマホで書いてみたいと思います。今日からバークリーの寮生は民族大移動のシーズン。夏セメを取らない生徒はみんな寮を追い出されるのです。夏セメを取るのは、データ知らないけど体感だと3割足らず? あとの7割強は実家や国に帰ったり、仕事したりコソ練したりそれぞれの夏を過ごします。スマホだとなぜかですます調。

その去り際に、誰だったっけな、ベンかな、違うわ、ミランだ、ミランからゲンのサウンドクラウドを教えて、って言われて焦ったのだった。そんなのないよ、と答えると、youtubeチャンネル? と言われて、いやいや、おれアカウントとかないから!って言ったら、すごい驚かれた。みんな普通持ってるよ?オリジナルソングじゃなくてもいいんだよ?音楽家になりたいんだよね?なんでないの?みたいな。

なんがいろいろウワーっと考えさせられたけどミランが圧倒的に正しいので、サンクラの垢を近日中に作ろうと思いました。アップするもんねえけど。なんでもいいのか。ふむ、きょうは夕方までダラダラしてて、晩にジョーの家でやってるコリアンパーティに呼ばれる。日本人も何人か集まってきたので北東アジアパーティだ。

ジャズメン志望のコリアン若者だから、Kポップはクソだ!みたいなイキッた発言が可愛らしい。どこの国でもデビュー前のアマチュアがチャートソングを呪うのは一緒だよね。「これからは乾杯をワイファイと言うことにしよう」という深夜ノリのネタが広まって、WiFiWiFiの飲みまくり。おれは一滴も飲まないので適当なところで離脱。コーダイさんたちのシェアハウスを覗いてから帰る。

マシューギャリソンを崇拝してることでおなじみのハンちゃんに、夏は韓国帰るの?と聞くと、嬉しそうにニュージャージーに滞在するんだと言う。なんとマシューギャリソンに直接話を付けて、夏の間プライベートレッスンを受けるんだって。まじかよ。みんないろいろ考えてんだなー。秋に再会したらさらに上手くなってんのかー。ちょっといたたまれない気持ちになる。

なんでかって言うと、おれにはハンちゃんがマシューギャリソンを崇拝してるみたいなヒーローが、正直、いない。立ち位置としては例えばマイケルリーグすげえなっていうのはあるけど、彼のラインを真似ても彼の位置に立てるわけじゃないし。ピノパラディーノやデリックホッジにも似た気持ち。逆にボナやヤネクはベーシストとしてすごいと思うけど音楽はそんなでもないし(というかださい)。

コピーしてコピーしてこの人に近づきたい、みたいなヒーローがいないのが、ある種コンプレックスになっている。ジャコ? そりゃジャコは好きだし最高だけど、いまやりたい音楽じゃないしなあ。なんだろね。サンダーキャット? スクエアプッシャー?まださっき挙げた名前よりは近いかもしれない。自分はベーシストじゃないのかもしれない。いまさらそれかよ!