なんかうまくいかない変な日だった。朝イチ、イヤトレの授業を休んで、プロジェクトバンドの録音に立ち会うために1140のスタジオに向かう。キャシディとミランがいた。録音係の人におれ何番目?って聞くと譜面が届いてないと言う。はー? いきなりドタマに来ながら道路を渡り、ライティングセンターのカウンターに怒鳴り込むと、なんのことはない、譜面をストックする箱に俺のフォルダだけペロリと残っていた。こないだあんなリジェクトしまくっといてどういうことだよ!くらい言いたいのだが英語がプアすぎて言えない。くやしい。

走ってスタジオに戻ると、今度は部屋全体がイライラしてた。サックスが来ないままで連絡もつかないのだという。指導の先生がなんか悪態ついてる。数分の合議のすえ、朝イチの録音はバラしとなり、時間が決まり次第メールで再度連絡しますとかゆってる。おい、こっちはイヤトレ休んで来てんだぞ! でも仕方ないのでみんなでトボトボ部屋を出る。遅れてイヤトレに顔を出し、ちょっと自習してからまたプロジェクトバンドの部屋へ戻る。今度はミゲルとジョーダンがいた。どうやら他の録音がすんなり終わりそうなので、自分のもいまやってもらうことに。

よくよく考えてみると、まったくの他人に譜面だけが渡って演奏されるという機会は生まれて初めてなのだった。そしてその難しさを痛感した。ふつう誰かに自分の曲をやってもらうときは、会話や歌で説明できるし、そもそもどういう感じにしたいみたいムードは汲んでもらえてるのがデフォルトだったのだが、今回はオリエンもできず、完全に譜面だけが演奏者の受け取る情報となる。端的に言って、もっといちいちネチネチ書き込んでおけばよかった!アクセントとかテヌートとか強弱記号とかストップタイムフィギュアとかキックオーバーとか!

作曲者にとってはこうなって当然、って思ってることが、譜面だけだとあまりに伝わらない。あとバンドはやっぱ楽だな、ほとんど言わずとも伝わるんだから。そのことがわかっただけでもすごくためになる経験だった。けっこう工夫を凝らしてサプライズ感出したのが効いたのか、おれだけバンドからも他の待ってる人たちからも拍手を受けた。うれしかった。続いてプライベートレッスンは、ゴーインズ先生がミシェル・カミロで日本に行ってるためおやすみ。エキストライヤトレもついでにおやすみして、午後3時から始まる履修登録に備える。履修登録はサーバーがパンクするのを防ぐため個別に五月雨式に開始時期が決まっているのだ。

ひさしぶりに脳内をフル回転させて、ほぼ満点という時間割を組めたのだが、ところが登録画面が時間を過ぎても切り替わらない。アメリカにありがちなアレかよと思って待てど暮らせど、1時間経っても切り替わらない。そうこうしているうちに良い授業の残りスロット数が目に見えて減っていく。ここで即レジスターオフィスに駆け込んでいればよかったのだが、待ってれば変わるかと構えてしまった。気が付いたらもうレジスターオフィスも閉まっていて、画面も変わらず、八方塞がり。マジかよ。帰宅してから夜の間も何度となく試したけど、状況は変わらず。えーマジかよ。