日曜は1日臥せっていましたが、晩にチケットを取っていたザキールフセインのコンサートがあったので、がんばって起きた。ケンブリッジの教会みたいな石造りのホールで、超満員。ステージにはタブラのほかに、ムリダンガム、ドーラク、tavilというパーカッション、和太鼓、あとサランギという弦楽器。おれはぜんぜん詳しくないけど、たぶんそれぞれに出自となる地方とかが違うのだと思う。

それぞれのソロを挟みながら、ザキールフセインがコンダクターも兼ねつつのアンサンブル。めちゃくちゃ圧倒された。テクニックもすごいが聴かせ方もすごい。その証拠に90分くらいやっていたが、ほとんど興味ゼロでついてきたうちの奥さんが一度も飽きることなく食い入っていた。なんせパーカッションアンサンブルだ、やりくちが悪ければすぐに退屈になっちゃうだろう。そしてそれを支える圧倒的なテクニック、どれだけ練習してんだろう毎日。

あと和太鼓は正直しんどかった。北米でたいへんな功績を残された方だというのを読んだが、その何というか、ガイジンが好む日本像をたいへん真摯に演じてらっしゃって、どうしても日本人からすると、しんどいし、まがいもの感がすごい。簡単に言うとカブキとニンジャとカリフォルニアロールを和太鼓のパッケージで一緒くたにしたような、そういう。日本の和太鼓の人たちはどう捉えているのだろうか。