やっと土曜日。昼過ぎまで寝てしまう。DCに1.2mの積雪をもたらしたストームがNYを越えボストンにも来るということだが、降る気配もない。ずっと決まらず困っていた勉強机、どれだけ探しても具合のいいものが見つからない。正確には15万くらい出せば見つかるのだが机にそこまで払えないし、日本やイギリスのサイトなら4万円くらいで買えるのに、送料が6万とか言われてアホらしいので、もう頭にきて作ってしまうことにする。

気が狂った勢いで設計図っぽいものを殴り書きし、材料の手配だ。日本ならホームセンター行ってカットサービス出して、半日で組み立てまで終わる仕事だが、右も左もわからないのでおのずとウェブ頼みになり難儀した。そもそも板や引き出し金具が何という英単語で出てくるのかもわからない。あと全部インチ表示なので殺意が湧きまくってすごい。国際メートル条約なんだと思ってんだ。加盟しろいますぐ。完成したらレポります。

暗くなった頃にいきなり吹雪き始めた。いったん降りだすとみるみる積もっていく。大学の博物館ツアーに出かけていた奥さんが凍えかけながら帰ってきて、ものすごいから用事なくても外出しろとか言ってる。ところが敢えなく吹雪は小一時間で収まり、降雪は30cmほどで済んでしまった。拍子抜けしながらくだらない動画とか観てたらFacebookにアラートがついてて、コータくんから1時間くらい前に「いまから学校でジャムするんで来ませんか」というメッセージだった。見逃した。痛恨。

それでもエレクトリックとエレクトリックアップライトの2本を背負って学校まで泣きながら走り、滑り込みで2曲15分だけ演奏させてもらった。マニュ以外全員日本人メンツだったので気が楽で、割と楽しめた気がする。この気楽さに甘えて日本人だけで固まってしまうと留学の意味がなくなるわけだが、やっぱり腕慣らしには空気読み合えるのがありがたい。すごく充実した気持ちで帰宅し、宿題の続きをする。至るところに除雪車が出ていて、とにかく凍る前に除雪できるだけ除雪したるぞ、って気合いが街じゅうにみなぎっている。彼らは夏なにしてるんだろう。