オリエン初日、まずはチェックインという要は学生登録、私が用のある留学生フロアは長蛇の列だ。もうなんつうか韓国人が圧倒的に多い。そしてコリアン軒並み英語が上手。日本人の子たちとも少し話す。延々並ばされた挙句、高校の成績証明が出ていないと言われて半ギレしそうになるのだが、相手は事務員ですらない学生ボランティアである。なんのことはない、よくよく確認してもらったら提出済みと判明して事なきを得た。

キャンパスツアーをして、保険の確認をして、パソコンを受け取って(別に買わなくてもいいのだけれど、ちょうど買い替えたかったのと学割が効くので入学パッケージを買った。オーディオインターフェイスが不要なうえに箱がでかくて持て余したので、その場で学生のFBグループに「誰か買いませんか」って書き込んだらすれ違った子たちにからかわれた)、あとなんか気の抜けたオリエンをひとつ受けたら、本日の本丸であるところの、ピアアドバイザーグループとのミーティングだ。

私の担当はダナたん、シンガーコースとビジネスコースのダブル履修で5年目、ピアアドバイザーや生活相談などのバイトをしている。ダナのグループは全員がアダルト枠、なんらかの配慮によって寄せ集められたようである。ほんとは10人いるはずなのだが、まだボストンに着いてないとか教室にたどり着けないとかw、諸々の事情で4人しかいない。インドネシア人でシンガーのジミー、アリゾナ生まれでエンジニア・コンポーザ志望のハンナ、カリフォルニアからボストンに来て1年、カントリーシンガーでフィドルもやるルチア、そして私。

まずはお互いを知りましょう、ということで出てきたのはビーチボール。全面に質問が書き込まれている。要は小堺一機だ。誰かに投げて、キャッチしたところで目に飛び込んできた問いに答える遊び。英語がダメなのは俺だけで、とにかく俺がんばった。すごいがんばった。面白かった会話はたくさんあったのだけれど、ひとつだけ。

天気バナの流れで、ダナの姉が仕事で常春の地に赴任になった際、季節感がないので精神を軽く病んでしまったという話になった。やっぱ冬に雪で閉ざされるからこそ春の開放感が最高なのよねー、と言うので私も同意して、夜があるから朝が来るのだし、悲しみがあるから喜びがある。常時ハッピーだったらそれはある種の地獄みたいなもんだ。と言ったところ、カルフォルニア娘のルチアに「私はいつでもオールタイムハッピーだけど、私の人生が地獄だっていうの?」と食い下がられたのだった。西海岸!と思った。

そのあと今後のスケジュールの説明。明朝から学科と実技、あと留学生は英語の実力判定テストが立て続けにあって、その結果が学校からダナに通知され、彼女が適切な履修を用意してくれるという。入学して最初のセメスターは、大学のシステムに慣れる意味もあって、あんまり選択肢がなく用意された講義だけでだいぶ埋まっちゃう仕組みみたい。

そのあと練習室の予約の仕方とか図書館の使い方とかを教わったら、解散。おれは別の校舎に行って自転車置き場のシールもゲットして、帰宅。即寝てしまった。晩遅くにイケアのレコ棚が配達されて(レコ棚だけはどうにもならなかった)、組み立ててたら隣人に苦情を言われてしまった。直後に管理人もやってきておこられた。シュンとした。明日のクラス分けテスト用にマイナスワン(要はベースのカラオケ)を作らなければならないのだが、気絶してしまった。