バラして送った自転車、億劫がって放置してたんだけど、明日から忙しくなると思って朝のうちに気合いで組み上げた。タイラップがなくて近所の自転車屋に駆け込んだところ、タイラップは和製英語で通じなくて、でも画像検索して見せたら「Oh ジップタイのことかよ!」と即答、スマホ万歳という瞬間。さて試し乗りだ。

右側通行には慣れればいいだけだが、恐ろしいのは凍結と不意の段差。路面、ニューヨークよりずっと粗くて、スケボーで移動してる人がほとんどいないのも無理はない。そんで暗くなってきたら道が暗いの。日本は町中じゃなくてもたいていすげえ明るいから、自転車のライトって基本、路面を照らすためじゃなくて他者に自車の存在をアピールするために点けてると思うんだけど、そうじゃなくてほんとに視認のために照らさないとならない場面が多々ある。

自転車の機動力はそりゃもう大したもので、部屋から見えるボストン大学のキャンパスまで、ひょーいとひと漕ぎで着いてしまう。自転車レーンの整備がすごく進んでいることもあって、サイクリストは軒並みめちゃくちゃマナーが良い。良いというのは良い子ちゃんってことじゃなくて勘所を押さえてるという意味で、進入車両のない赤信号はガンガン無視するけど、逆走する人は絶無だし、尾灯の装着率もほぼ100パー、ヘルメットの装着率も高い。寒さで耳がちぎれそうになるのでイヤーマフ買わないと死ぬるな。

そんでなんでボストン大学まで行ったかって、勉強机を求めてさまよっていたのだけれど、そのあと橋渡ってこないだ地下鉄を乗り継いで行ったケンブリッジのセントラルまで足を伸ばし、ついでにバックベイまでGoogleMapで検索しながら流したけど、クソ高いかゴミかしかなくて収穫はゼロだった。弱った。寒さのせいもあって心が折れて、もう1階の家具屋で買ってしまおうかと駆け込んだら、なんと品切れで10日かかると言われた。なんなの。

晩になって、明後日にクラス分けのオーディションが開催されることが不意打ちのように送られてきた。実技と学科と両方あって、まあ学科のほうはいいよ、テスト受けたるよ。問題は実技だ、ベース科のチェアマンが審査すると書いてある。ちょっと待て。チェアマンてスティーブベイリーだよ? あさって? 俺が? スティーブベイリーの前で? ベース弾くの? もう半月も触ってないのに? ものすごい勢いでベースをケースから出し、スケール練習を始めました。意味ないけど。殺す気か。