いろんな人から「たいへんそうですね」とお声がけいただくのですが、移住ハイで筆が滑った結果オーバーに伝わってしまったかなーという申し訳なさしかなくて、正直言って全然まったくたいへんではないです。ここ現場ではこれっぽっちの悲壮感もなく、ただ部屋ががらんとしているだけです。今日はAmazonからテレビが届いたが、アンテナ挿してみたらケーブルの契約をしないと何ひとつ映らないということが判明して、でも全然たいへんじゃなくて、笑い転げてただけであった。

家具問題にひとつの光明が差して、それはアパートの1階に入っている家具屋が上階の住民には20パーoffしてくれるというサービスだった。しかも店頭のディスカウントと重複して使えるので、たとえば30%offのセール品に20%offが乗ると44パーoffである。高くて手が出なかった家具屋だったのだが、これなら戦えるぞ。さっそく店頭在庫処分で40%offのサイドボードを見つけ、すなわち52パーoffで購入。デリバリーが100ドルと言われたので、カートを借りて自分たちで運んでしまった。金持ちの客ばっかり見慣れてるのだろう、軽く苦笑いされた。

しかし1階の家具屋の商品だけで部屋が埋まるのもイヤだな。不動産屋からは中古の家具は手を出さないようおどかされていた。ベッドバグという、要は南京虫だと思うのだが、それが割と多くて、しかしそれを持ち込んでしまうとアパートメントの階まるごと消毒が入ってたいへんな料金を請求されることがあるというのだ。9月の引っ越しの時期には町中のいたる通りに家具がtake freeと放置されるらしいのだが、手を出さないようにと釘を刺されていた。なのでクッションやファブリックのないものに絞って中古を掘ろう。

2ブロック離れた住宅街に長屋状の商店街があって、すべてエスニックフードのレストランなのでちょっとした世界旅行みたいなムードが出ていて面白い。タイ料理、メキシカン、ギリシャ料理、寿司&しゃぶしゃぶ、なぜかクレープ屋、という並びを素通りして、ペルシャ料理にしてみる。我々を除いて客は全員ペルシャ系で、これは期待が高まる。しかして出てきたのは、ぜんぜんアレンジされてないガチ地元な料理だった。ズランの効いたカワプも良かったが、鶏とザクロとクルミの実のシチューがめっぽう美味かった。

それにしても、iTunesNetflixyoutubeも「ご登録のIDとご使用の国・地域が異なるためなんだかんだ」みたいなことを抜かしやがって不都合が生じてしまう。インターネットで世界がひとつにみたいな夢はどこに消えてしまったのだろうか。風船おじさんは生きてるのだろうか。