がんばって朝のうちに起きて、荷物をまとめ、3泊だけだったつもりのホテルもようやくチェックアウト。スーツケースとともに新居へ。ひゃー、ようやく落ち着ける気がする。少しずつ荷ほどきを始める。買い物に出ている間にベッドフレームとマットレスがそれぞれ届いていた。奥さんいわくベッドフレームの組み立て時に発泡スチロールをしこたま撒き散らしてくれたらしく、家のなかじゅうどころか廊下からエレベーターまでスチロールの粉まみれになっていて、アメリカ!と思った。

聞いた話によると大晦日に我々の応対したマットレス屋の店員は店長の弟で、まさか大晦日マットレス買いに来るやつもおるまいと、そのときだけ店番を任されていた模様。どおりで浮き足立っていたわけだ。まだ家具が何も揃わないけど、とにかくベッドだけは来た。シーツもかぶせてないマットレスに転がると、安心感からうとうとしてしまう。が、やること山積みなので泣きながら起き上がる。ターゲットでフロアランプやシャワーカーテンなど買い込み、どう考えても運べない量なのでカート貸してくれって言ったら断られたので、泣きながら根性で運んだ。

家の窓から教会の尖塔が見えるので、買い物がてらそこを目指してみる。グリーンラインBのSt.mary駅のあたり、ホールフーズやなんと牛角があってちょっと商店街っぽくなっている。ハンガーと洗濯カゴを買ってふたたび帰宅。申請していたiPhonesimフリー化がまったく音沙汰ないので、しびれを切らして、プリペイド携帯を買ってしまうことにする。ちょっと調べたらT-mobileが容量無制限のプランがあってよさそう。

ケンモアの駅前にあるT-mobileで、テザリングできるいちばん安い端末くれって言って、ほんとにどうでもいいLGのアンドロイド端末を買った。こんなに愛着の持てないモノもひさしぶりだな。でも電話番号ひとつでいろいろなことが進みそう。ソーシャルセキュリティナンバーがない人間は、1プリペイドで滞納などのないヒストリーを2ヶ月間作らないとポストペイドの契約はできないとのこと。さよですか。帰りにレコ屋見つけたので今度寄ろう。

晩はマンションの1階に入ってるBBQレストランで食べた。雑で豪快な味だが芽キャベツのサラダが良かった。長いこと寂れていたらしいフェンウェイが今みたい賑やかになったのはここ10年の再開発のせいで、よく聞くジェントリフィケーションってやつだ。保守的でWASP色の強いボストンだが、ここフェンウェイはおのぼりさんばっかりで、チャイニーズ筆頭にアラブ系、インド系、ターキッシュとさまざま。みんな拙い英語で話し合ってるので、あんまり疎外感は感じない。マンションもぶっちゃけ趣味悪くてギラギラしてるのが多くて、でもおのぼりさんの私には、それも気安い感じで悪くない。豊洲とか武蔵小杉の住民感覚と近いのではないだろうか。