最近少し睡眠がましになってきていて、3時間くらいまとめてベッドで寝られるようになってきた。眉毛も少し生えてきた。上向いているのはいいことだ。このままずっと微上り調子ならいい。

なんて書いたところで、とてもめんどうな仕事がずっぽし積まれていて、終わらない。どうしようこれ。あと何十時間で終わりそうなのか、見通しも立たない。

晩にうわーってなってKINEZO見たらまだ席が空いていたので、チャリこいで風立ちぬを見に行った。エゴ丸出し、妄想丸出し、素晴らしいじゃないか。なにしろ原作のサブタイトルは「妄想カムバック」だ。老境に入ってもう見栄や外聞や社会意識のタガがなくなって、欲望を素直に表出できるようになって、我々はそれを見て共感したり気持ち悪がったりして、それでよいのだと思う。飛行アクションが少ないとか言ってる人は全員バカだと思う。映画は君らの飴玉ではない。

されどレイトショーの席を立つと、周囲の声が聞こえてきて、「よくわかんね」「あれで終わり?」「寝ちゃった」とか、最悪だった。黙ってろと思った。国民的支持を受けるというのはそういうことなのだろう。宮さん気の毒だなーと思った。

「俺は妹にこんなベッタリに懐かれたいんだ」「俺は美人と運命の恋に落ちたいんだ」「俺は航空機の曲線が美しいと思うんだ」「俺は母親に仕事を褒められたいんだ」「俺はやっかいごとに煩わされずに仕事に打ち込みたいんだ」「俺は嫁の面倒とかみないで好きな仕事してたいんだ」「俺は美人がババアになってくの見たくない」「俺は先人と仕事で魂の交流をしてるんだ」「軍人とか戦争とか愚かしいことは勝手にやってろ」いいぞいいぞ! 好き勝手言っててよかったよ。