なんか数ヶ月前まで凪というべき平穏な、それを退屈と嘆くくらい平穏な日々だったのに、ここんところ急に毎日騒がしい。まるで日記を再開したら日記に書くためにイベントが増えたようで、笑ってしまう。まあくたばるまで、やるさ。

朝イチ、引っ越し屋の案内をお願いしておいた同僚に連絡すると、ソファが搬出できなくて一大事とのこと。すっかり忘れてたゴメン、あのソファ運び入れるの、たいへんな騒ぎだったのを。たしか8人くらいで非常階段から手で上げたのだった。すまねえなーと思いながら急いで出社すると、ちょうど引っ越し屋は高円寺へと出発したあとで、聞いたらソファは引っ越し屋2人で非常階段から下ろしたとのこと。さすがプロ。

全体会議のあと新しいスタッフの面談などして、医者。きのうのじんましんの余波でアトピーの調子悪く、抗ヒスタミン剤を飲んだら眠くて眠くて死にそう。井の頭線で気付いたら渋谷、気付いたら吉祥寺。おれは一生下北沢で降りられないんじゃないだろうか。

どうにか会社にたどり着くと、もうラウンジは空っぽで、業者さんを待つばかり。なんかおりゅうさん来てから、うちの会社フィジカル力UPした気がする。そして工務店さんと解体屋さんを迎え、え、2人でやんの?とか思ってるうちにさっさ養生、破壊、貫通。解体屋さんすごいわ…そしていきなり広がったオフィス。これまで図面で見ていてもいまいちイメージがはっきりしてなかったのが、実際壁がなくなってみると、こういうことかと一瞬で理解できたのだった。

逆の話をすると、何かが起きてから理解できるのは普通のことで凡人で、何かが起きる前、ないし起きてる最中にことの正体が理解できる人というのが、すごい人なのだと思う。いきなり具体的な例を挙げるけど、別れ話の最中、それが自分の人生においてどういう意味を持つのかを、そのとき理解することは私には難しすぎる。しかしそれがわかる人間になりたいような気もする。