なんとか午前中に出社。アポイントのない日だったので、思うところあって新宿から原宿、渋谷と2時間ちょっとの散歩道。ほんとに東京の町はスクラップ&スクラップだね、前に何が建っていたかぜんぜん思い出せないのがむしろ面白くすらある。脳内の地図が10年前20年前なので、がんばって更新。原宿の東急は初めて入ったけど、Tokyo's Tokyo、ぐっさんいい仕事。AppBank Store、溢れんばかりの人。おどろいた。渋谷のデパートはガラガラ。ビッカメは大混雑。なんだかなー。

ついでに楽器屋も寄ってきた。いまの興味はフォデラと33インチで、フォデラは木工技術(とお値段)がべらぼうに高い工房の名前、33インチは普通より1インチ短いベースギターのこと。脳内にギターを思い浮かべてほしいんだけど、弦長が短いというのは、普通の楽器ならファが鳴る長さでミを鳴らすということで、どうするかというと弦を緩めることになる。弦が緩むと音も弾き心地もダルーンとしてくるから工夫が必要で、作り手の腕が問われるのだ。

フォデラは、まあ期待しすぎだった。そんな魔術的に飛び抜けた楽器なんてあるわけがなかった。簡単に数値化すれば、値段が倍で良さは105%って感じ。それでも他の楽器が到達しえない領域にあるんだから十分すごいと思ったけど。一方で33インチは、これはもう素晴らしかった。ミラクル。自分の手が野球選手くらいデカくなった気分を味わえる。届かなかったフレーズが難なく弾けたりする。作れるメーカーが少なくて選択肢が少ないのが残念だけど、次買うとしたら33インチ行ってみたい。ヤマハさんはトニーグレイ・シグネチャー出してください。

帰り道、タクヤに「なんかやってみせてよ」と言われて実に困る。あ、スケボーで通勤してるので、スケボーの話です。なんで困るかっていうと、おれ、オーリーほんと下手なのね。オーリー下手だからランページに走って、ランプに注力するからオーリー下手なままというスパイラル。でも街角にランプはないじゃん、だから「なんかやってよ」がいちばん困るのだ。なんか対策を練らないと。オーリーは一夜にして何とかなる性質のものじゃないので、なんだろう、ショウビット見せてもダメな気がする。ボンレスかな。