寝坊して朝のミーティングを飛ばしてしまって、死にたい。明日はぜったいちゃんと起きる。あと新しいジーンズのシルエットがやっぱ気に入らなくて投げ捨てたい。これぞというジーンズに出会えないまま死んでいくのだろうか。買って20日間くらいは調子いいのとか、へたってから調子いいけど気付いたら破れてるとかもあるけど、なんだか難しいね、人生は。

ともだちが「ブログ読んでるよ」とメールをくれたので、うれしい。そして、なぜブログをやめてしまったか、ほんとうのところを思い出したのだ! 僕が日記を付け始めた15年くらい前、世の中にはまだブログという言葉はなくて、ホームページと呼ばれていて、僕らは生のHTMLをタギングしながらfetchでワンワン、日々空更新に余念がなかった。カラ更新って何?って聞かれたらこの話長くなるね…。

そんでそのうちCGIの日記システムみたいのができて、じきブログって呼ばれ出すんだけど、僕はずいぶん長い間それ(CMS)を拒み続けていて、がんばってちまちまBRタグを打ち続けていて、余談だけど僕にはそこそこ複雑なテーブルもそらで組めるという特技があったんだけどさておき、ある日、となりの庭っていうかはてな界隈が輝かしく見えてはてなに移ったんだけど、実際のところその移行はものすごい変化をもたらした。

どんな変化だったかっつうと、PVが10倍くらいになって、そして読んでる人からのレスポンスが1/100くらいになった。つまりレスポンス率が1/1000以下になったのだ。よくわかんないけど、個人ホームページでやっていた頃、僕は読者と呼ばれる人たちと毎日メールのやりとりをしていた。日記を書くと誰かしらから感想や反応のメールが届いて、それにお返事をしたりして、そしたらまたお返事が来たりして、楽しかった。新しい友達が何人もできて、そのうちのふたりと付き合ったりもした。

あの日々は何だったのだろう。ネット人口が少なくてコミュニケーションが濃密だったみたいな総論は聞きたくない。毎日50ヒットくらいのサイトだった。でもほとんど毎日誰かからメールが届いて、それに返事を返していたように思う。記憶の中でアンプリファイアドされてる気もするので話半分としても、2日に1通は来ていたのではないだろうか。それがはてなに移って500ヒットくらいになって、多い日は何千人が見に来るようになって、そしてメールは、ぱったり途絶えた。

僕は誰からも反応が聞けなくなったし誰もデートに誘ってくれなくなったので、それですぐにいじけて、やめたのだ。あーそれでmixiに日記を書き始めて、そんでそれも飽きて放り出したんだった(当たり前だけど知り合いしか読まないから)。だから僕はブログとかSNSというものにまったくいい印象を抱いていないし、知らない誰かにメールを出してコンニチハと言ったりする文化は一過性のものだったのだろうけど、それがインターネットと呼ばれるものなんだといまだに思っている。何ならやっぱり、手書きのホームページに戻るべきなのかもしれない。しないけど。