きのう観た映画のせいだと思うのだが、明け方まで酷い頭痛でそのあと気絶、出社が酷い時間になった。なにか根本的な解決を図らなくてはいけない。夕方に医者、連休明けの余波らしく、かつてない激混み。しかたないので待ち時間で吉祥寺をぶらり。キャピタルコーヒーのソフトクリーム食す。電器屋iPad見る。やっぱほしい。自炊代行業者がアウトになる前にF全集ぜんぶ裁って入れよう。というか小学館さんはF全集がプリインストールされたFpad発売してください…。

医者の話だが、僕はいま、週2で日焼けサロンに通っている、という話をしようと思う。同病の旧友が「ナローバンド効いた」と教えてくれたので、昨年末から週になるべく2回、吉祥寺の皮膚科に通院して、ナローバンドUVB療法を受けているのだ。先に経過を書いておくと、劇的な効き目とかはないものの、全体のムードとしては緩い右肩上がりという感じで、続けようと思っている。悪くない効果は出ている。

これ端的に言えば紫外線を照射する療法で、やってることは日焼けサロンです。マイケルでおなじみ尋常性白班を治療するのに紫外線を当ててたところ、乾癬やアトピー性皮膚炎にも効果があることが判明したもので、まあなんか田舎の真っ黒に日焼けした子供にアトピーの子なんて少ないイメージからも、なんとなく効きそうな気はするよね。昭和の昔からある療法なのに、なぜ効果があるか核心部はいまだによくわかっていない(参照)のが面白い。

さておきいまも言ったとおり昔からあった療法で、僕も10代に一瞬受けたことがあるんだけど、ひどく使い勝手が悪かったのだった。ひとつには紫外線の吸収を促進するソラレンて軟膏をサンオイル代わりにつけて浴びるんだけど、これがベタベタして、しかも終わったあと病院にシャワー室があるわけでもなし、拭かれただけで帰るのが毎回すごいイヤだった。あと当然だけど日焼けするので、続けてる人はみんなしげるを優に超える(いかにもサロン焼けな)真っ黒肌になっていて、なんだかなあって感じだった。

それでずいぶん長いこと忘れていたんだけど、忘れてる間にヨーロッパでこのナローバンドが普及して、ふたたび表舞台に浮上してきた印象。そんでナローバンドって何よって話になるのだけれど、波長380〜200nmの近紫外線の中でも皮膚病に効き目がある波長がわかってきて、じゃあそれだけ当てりゃいいじゃんってことで311nmを中心に±2nmの光線だけ出す蛍光管をフィリップスが開発したので、その帯域だけピンポイントで狭く出すから、ナローバンド。

ピンポイントにしたら何が良かったかというと、まず目に見える日焼け量が少なくて済むのと、皮膚がんのリスクが大幅に低下したのだった。あと出力が高くできるのか時間も短くて済む。もちろん当てすぎればサンバーン状態になるので、最初はごく少量から、徐々に照射量を増していき、僕の場合4ヶ月かけてようやく人並みの量まできた。ちなみに一昨年かな、ようやく保険適用にもなって(作用機序がわかってなくても適用になるんだね)費用も1回1000円前後と負担が減ったのも、手を出しやすくなったと思う。

最初にも書いたけど、これでスッキリ治っちゃいそう、みたいな効き目はないよ。けど、ステロイドみたいな王道からクソみたいな民間療法まで、ほぼ人生の全期間をかけて試し、そして落胆し続けてきた僕にとって、マイルドでも効き目があって軽癒方向に向かってるというのは、なんというか、めずらしく明るい話題なので、教えてくれた旧友(彼女も僕と同じように長く失意の連続する日々を過ごしてきたのだが、最近調子いいそうだ)に感謝したいと思う。というわけで週に2度、仕事に穴を開けてるんだけど許してもらいたい次第です。