あああああ各方面、たよりが途絶えて申し訳ありません。仕事と睡眠以外何もしていない日々です。とにかくこの年末の、世のみんなが忘年会とか年越しパーティとか帰省とか初詣とかこたつデートとか耐久セックスとかおせち泥棒とかしている間に、サイトのもろもろをコソコソ整えまくって、なんとかごまかさなきゃならんのです。
思えばでまかせとごまかしばかりの人生でした。大学3年の春、はじめてインターネットに触るきっかけになったプロバイダのバイトの面接で「HTMLの知識は?」と聞かれ「バッチシです」と嘘をついて採用になり、帰りに六本木のABCに駆け込んで4時間立ち読みした末、3冊のネット関連本を買って帰って読み尽くし、翌週から何とか実務に就きました。あの週末を思い出します。
その後もあらゆる局面においてそんなもんでした。かっこつけて出まかせの嘘をついて、それをなんとか嘘でなくそうとキリキリ舞いになって急ごしらえで埋め合わせ、なんとか乗り切ったかと思ったときにはもう次の背伸びをしなきゃならん状況に置かれていたりして、そのたび失望されたりたまにちょっとだけ認められたりしながら、ああでもこうして次第に疲弊していって、最後擦り切れてぼろ雑巾のように自分を捨てるのでしょう。余裕というものがあったためしがありません。余裕のない人は見ていてみっともないのが困りモンですね。
いまこうして年の瀬に、半分だけ蛍光灯を点けたオフィスで、ひとりちくちくキーボードを叩いていると、ああこれが自分の業なのだなあ、自分で選んだ人生なのだなあとしみじみ認めざるを得ません。
あれ、ドアが開く音がしました。CTOのタッチーがやってきました。僕はもうこの会社で30代を棒に振る覚悟です。みなさんはどうぞよいお年を。

追記:こんなときにもコミナタにはそれなりのアクセスが来ていて、誰だかもわかりませんけど、いまひとりでマンガ読んだりガキの使い見たりネットしたりして、やりきれない年越しを過ごしている行くあてのない魂があるとしたら、それはすべて僕の友人です。来年もよろしく。