ちょっと古いトピックになるけど、プロ野球の1リーグ制をめぐる議論で、消化試合の増加、というのがデメリットとして取り上げられていた。優勝が決まったあとの試合なんて、気が抜けていて、誰が見ますか? それが倍増するんですよ? という論調。いっけん至極もっともだけれど、僕は、それはどうかなあと思った。というか、テレビでしか野球を見ない人の意見だなあ、と思った。そういうことを言う人は優勝が好きなんであって野球が好きなんじゃないじゃないか、とすら思った。そりゃ優勝をめぐる争いは白熱した手に汗握るものだし、優勝は貴いけど、でもだからといってBグループの試合がつまらんかといったらそんなことはまったくない。むしろ、消化試合も楽しんでくれるファンを持ち、そしてファンが楽しめる消化試合を行うことこそ大事なんじゃないかなあ。しかし僕は野球をまったく見ない。というかルールがわからない(殊に盗塁と犠牲フライと、あと振り逃げ)。僕にわかるのは、優勝旗やトロフィーのない人生、消化試合に入った人生だってそう悪いもんじゃない、ということだけだ。