目覚めるとジャスト9時。すわ出遅れたか、と飛び起きて着替え、海へ。よかった。まだ入れる。でもデカいや。セットで頭ちょいある。しかもブレイクしたあとけっこう掘れ掘れ。もうエンジョイというよりは度胸試しっぽいムードだね、俺にとっては。ひとり、そんなにうまくはないんだけどやたら度胸のいい人がいて、ガンガン突っ込んでは5割くらいの確立でどっかんどっかん巻かれていた。ありゃうまくなるよなあ。タバタタイプだ(笑)。そう、巻かれてもそんな、骨折みたいな酷い目にはめったに遭やしないんだよね。わかってるんだけど、でもやっぱりビビり心が顔を出す。オフショアのしぶきが顔にビシビシ当たり、ためらう心に拍車をかける。あと離岸流が強くて、気づくと誰より沖目にいるのにもビビった。たぶん引地川からの水なんだけど、あからさまにカフェオレ色で水温が冷たいゾーンが帯状に広がっていて、そこに入ると流されるっぽい。

まあとにかく、海入っちゃったからには乗らないとアホなので、しゃあないからさ、乗ったよ、うおりゃーどりゃーこなくそにゃー、って。でも本数はぜんぜん乗れなくて、ちゃんとうねりから乗れたのは3本だけ。あとは崩れてる途中のを拾って数本、って感じ。でも結果的に、この崩れ中のほうが掘れ上がっていて凶悪だった。背後からしぶきが追っかけてきて、逃げろー、にゃー、捕まるー、バシコーンって吹っ飛ばされる。怖く見えるほうが思い切ってみるとイージーで、見た目楽そうなほうは乗ってみるとハード、という、なんか人生のアナロジーみたいね(また適当なことを言う!)。3時間ぐらい経った頃、波数があからさまに増えだして、サイズも上がってきて、疲れも回ってきて、もう俺には無理かなー、と思って上がる。浜でひとやすみしてから帰るころには、もうクローズ寸前って感じのドシャドシャっぷり。いいタイミングで入れたのかな。<151回目>オフ、頭〜頭オーバー、掘れ掘れ、3時間。

夜はのんびり、台風見物。生暖かい風とともに、強烈な潮のかおり。どしゃ降りのときは真水なんだけど、小雨のときは風に巻き上げられた海水を含んで、笑っちゃうくらい塩っからい雨だ。ガラス窓もきれいになっちゃっていいわー、なんて笑ってられたのもつかの間、11時過ぎ、突然水が止まる。風呂に入ろうと思ってシャワーをひねっても出ないのだ。洗面の蛇口をひねってもカポカポいうだけ。まっさかー、と思いつつ台所へ走ると、やはり、出ない。トイレはいざというとき困るので試せない。停電もしてないのに。給水ポンプが壊れたのか。隣町のトビオのところは出てるというので、うちだけなのか、この建物だけなのか、ここら何軒かなのか。しかし不思議と隣家に慌てた気配はない。1時間待っても出ないので、ふてくされて寝る。起きたら復旧してるだろう。