お盆に入ってからというもの、平日だというのに海は大混雑。どのくらい異常な事態かというと、さっき海の家パーリーから帰ってきたとき見かけたんだけど、駐車場前にはもうすでに15台くらいクルマが並んでいて、5時半だか6時だかの駐車場オープンを待っているわけ。夜中の3時半だよ? 本気で思うんだけど、そんな時間あるなら千葉行けばいいのに。さておき、その駐車場が開いちゃうと途端に海は混み出すので、近所の特権を行使したければ夜明けから6時半くらいまでの早朝と、あとは駐車場が閉まる6時から暮れ切るまでの時間帯を狙っていくことになる。おかげで俺、この夏あんまり日焼けしてない。

アテネの開会式に後ろ髪引かれながらも海に行くと、ひさしぶりに面は整っているもののトロ厚い波。特に大きなランドマークもないビーチだけど、だんだん砂のつき方とブレイクのポイントがわかってきて、最近では割と迷いなく「あそこらへんに入るべ」って決められるようになってきた。今日は疲労感が薄くて数乗れそうな雰囲気だったので、セット狙いをやめてラインナップ最後尾に陣取り、みんなが見送った小さめサイズの波を拾えるだけ拾うことにする。最初のうち割と調子よかったのだけれど、近くにいた女の子とチラと目が合ったらすんごい美人でひっくり返りそうになり、挙げ句、なんか勝手に意識しては力みが入ってうまく乗れなくなってしまった。中学生か。酷い。酷過ぎる。でもまあ、女の子に限らず、いいとこ見せたろとかヘボいとこ見せらんねえとか力みが入ると覿面にロクなことなくなる。<125回目>ほぼ無風、モモコシ、トロ速い、2時間半。

リペアに出していたボードを引き取りに行く。もちろん傷はちゃんとふさがってるんだけど、仕上がりがあんまりキレイじゃない。というかすげえ雑。これで5000円だったら突っ返すんだけど、2000円と考えると文句言えないセンで、うまいこと手ぇ抜かれたかなー。うーん。しかも仕上がりの日程勝手にズラされたし。なんかねー、コミュニティというかトライブ全体に、あんまり細かいことを言うのはサーファー気質にそぐわないぜー、リラーックス! みたいなプレッシャーがあって(笑)、神経質な俺としてはさらにいらいらまごまごしちゃうのだった。

そんでそのボードを引っさげて夕方の海に向かう。乗りづらい波だけど、なんかおかしい。立とうとするとことごとくズルって滑って転けてしまう。なんだ、なんだこれは。リペアのせいでボードのバランスが崩れるとはよく言うけど、そんなレベルの話じゃない。おっかしーなー、と頭をひねっていたのだが、ようやく思い当たった。リペア出すときにフィン外しておいたのを、そのまま取り付けるの忘れていたのだ。あまりにバカバカしくて腰抜けたわ。しかしフィンがないだけでここまでどうにもならんとは。そうそう味わえない(味わいたくない)経験なのでもう一回だけテイクオフしてみたが、やっぱりステーンとすっこけた。フィンの重要性を思わぬ形で体験。いろんなシェイプのフィンがいっぱい売っているのを見て、フィンごときでそんなに乗り味変わるもんかね、とかみくびってたのだけれど、間違いなく変わるだろうと確信した。うまくなったら試したろ。