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1月ほど前に、いくらか動けるようになったので体力増強を図ろうとジョギングを始めてみたことがあった。寝込んでいたため足と心肺とが萎えてしまっていて、初日は200mほど走ったところで歩いてしまったのだが、翌日からは倍々ゲームで走り続けられるようになった。同時に体調もぐんぐん上向いてきてこれはイケるぞーってな具合でハイになっていたのだが、10日目くらいかな、1時間半ほどかけて10km弱走ったところで左膝に激痛が走った。
翌日は床に足が着けられず、1週間経っても下り階段では痛みが走り、1ヶ月経った今でも、長時間歩くと痛みがぶり返してしまう。もちろんジョギングはそれっきりで、体調も元の木阿弥になったしまった。どうしてこうすぐに調子ぶっこいてしまうのだろう。さらにアホなことに、膝がダメになったので気を紛らわせるために腕立てしていたら肩を痛めてしまって、さらにそんじゃ背筋を、と思ったら今度は腰をゆわせてしまった。なんなんだこれは。次から次へと構造体がボロボロと、シロアリか欠陥住宅みたいなイメージ。いずれにせよ、ガンガン何かをできる歳ではないということか。
■飛地バナ
草川さんしかコメントを書いてくれないので、草川さんとの共通の趣味の話をしよう。まだ彼と出会って間もない頃、地図が好きなんですよーエー僕もーという話になって、僕は生まれてはじめて、自分と同じ飛び地好きを発見することになった。「西大泉は行きました?」「もちろん」「麻生区のは?」「モチ」。聞けば自分なんかよりずっと詳しい。詳しい上に巡検に出ている場数が違う。凄い人がいたもんだ、と思った。
どうでもいいけど巡検というのは好きな言葉のひとつだ。フィールドワーク、よりよっぽどよっぽどいい。もともとは地学方面の用語なのかな。ある知識の下に現地に赴き、見回ってはそれを検証する、という行為。僕らがどこかへ出かける動機の多くが、散策や旅行のふりをして、実は巡検であったりする。地学の人なら断層や段丘、歴史学の人なら城址や古戦場だったりするのだが、それが僕らの場合、飛地や堤外地、犯罪現場だったりするわけだ。いつから、なぜこんなことに情熱を傾けるようになってしまったのか今ではもう思い出せないけど、そうなのだ。