30日の晩は、アコのイベントに顔を出してみた。つっても3時ぐらいに着いて、30分くらいで体調が限界になっちゃったんで帰ってきたんだけど。もっと長くいたかったな。客はいっぱい入っていたけど全体にすごくおしゃれでルックス平均点高くて若くて、アコはああいう筋を動員できるんだからすごいなあって思った。マイルスは「クリエイティブでありたかったら若い奴とツルめ」と言ったけど、まったくその通りだと思う。俺考えてみると、若い友達すごく少ないわ。

ただ、違和感もあった。時間帯のせいだったかもしれないけど、恒常的に踊ってるの、年寄りばっかりだった。若い子たちは立ち居振る舞いがラウンジイで、もう夜遊びのマナーがちがうんだな、たぶん。というわけである時期ロマンチシズムとともに語られたフロア幻想は日本に根付きませんでしたーおつかれさまでしたー90年代なんてなかったんやー子供の思い出作りが精一杯やったんやー。

スクール・オブ・ロック
1日は、451と日比谷に出て『スクール・オブ・ロック』。予告編駆け込み入場だったけど、映画の日にもかかわらず運良くいい席に座れた。結論から言うと、もう傑作としか言いようがない。シャツの襟がぴしゃびしゃになるくらい泣いた。映画館でこんなに泣いたのは、オトナ帝国以来じゃないだろうか。バンドバトルの1曲目は、嗚咽をこらえるのでほとんど聞こえなかったし見えてなかった。もっかい見に行かなきゃかしら。

この映画が素晴らしいのは、微に入り細に入りこれでもかと繰り出されるダメ描写にあると思う。延々ダメでバネがぐぐっと押し込まれてるから、最後のバンドバトルですごい解放感が提示されるのだ。ジャック・ブラックといえば我らが「ハイ・フィディリティ」を思い出すが、ことダメ描写に限って言えばこの映画のほうが上を行っている。ここまでダメに詳しいというのは、作ったのはよほどダメを通った人なんだろう。

ちなみに報告しておきたいのだが、バンド・バトルでステージダイブが成功したシーンで、劇場には拍手が巻き起こった。僕はいい客筋だと思った。あとパンフで(パンフなんて滅多に買わない俺が!)中原さんが感動的な文章を書いていて、俺の言いたいことはほぼその通りなのでぜひそれを読んでほしい。真実とか感動とか本気でゆってる中原さんの姿を。