テンパってしまった。原稿2本に加え、明日行われる幼なじみの結婚式で流すホームビデオの編集がまったく進んでいない。結婚式の、ホームビデオを編集するのはこれで3度目になる。たぶんもう二度とやらないだろうけど。手許に、60分のテープが3本届いている。地元の馴染みの面々の、おめでとうメッセージがいっぱいに詰まっている。それをボーッと眺めている。おめでとう、これ、うちの息子です。結婚おめでとう、よかったね。おめでとう、少しは痩せろよ。おめでとう、お幸せに。僕はこのテープを眺めて、切り刻むだけだ。さくらの唄の、野平(アバタ面の爆弾・映像マニア)のことを思い出していた。何のひねりもなく言うけど、あいつは、俺だなあ。