目覚めると451はいなくなっていて巣鴨の辻なんとかさんの切り絵展に行っているというのでひさしぶりに体調がよく出かけたいのに手持ち無沙汰になってしまって、日高さんに「デートしねえ?」と切り出してみたところゴメンきょうはBDと、と即答で振られ、とりあえずブイーッと渋谷から代官山など知り合いの店を数軒流してみたのだが、どうやら世の中は休日らしくどの店も普段見たことないような満員御礼っぷりで、寝込んでいて久しぶりに顔を出したおいらとのんびりタバコでもふかしてサボってくれるような状況ではなかった(ドイツ語風に一文で)。

仕方ないので近くに住んでるカンちゃんに電話してみると「さびしいんでしょ」と瞬時に看破された挙げ句、これから彼女がやってくるけどご一緒にお茶でもいかが? と暖かいひとこと。1年以上ぶりに足を踏み入れた太陽はオーナーが変わっており、ああ店とはほんとうに奇跡のようなうたかたの存在なのだなあ、と感じさせられるアウラ消失っぷり。立花文穂は何を思うのだろう。お惣菜数品を取り合わせたお弁当、メニューは悪くない。しかし前の店長さんが身にまとっていた、あのなんともはかなげで何かを慈しむような大切にするようなまなざし、シーリングファンにベストマッチングだったスピーカーから流れるCake、なんていうミラクルはもう2度と見られやしないだろう。

カンキくんの彼女はえーと警戒心まんまんでやってきたのだけれど(笑)、向かいに座ってるのがただの能天気で単細胞なチビだとわかると、警戒するのもバカバカしいと思われたかどうか、少しずつおしゃべりがドライブしはじめたので助かった。置いてきたジャリが気になり始める時間だったので、カンちゃんカップルを招いて家に移動。お茶をいれ、サーフィンのビデオを見たりしているうち、彼らはジムの閉まる前に、ひと泳ぎへ。僕はお風呂に入って春昼後刻。上がってみると帰ってきた451がそのー、ご機嫌がー、えー、お斜めでらしてー、翌日まるまるいっぱい引っ張るわけですが。そこについては控えます(笑)。