体調は相変わらず優れない。当然だ。今年に入ってからというもの、毎週月曜から土曜まで、朝8時から6時まで、隣のマンション建設で、取り壊しのインダストリアルノイズが鳴り響く。重機、ジャイアントブレーカー、クラッシャー。はっきりと心が参っている。ストレスが身体の復調にストップを掛けている。診断書を取って民事でも起こそうかとも思っているが、正直、ほんとに参っているときはそんなアクションすら起こすのがつらいものだ。土建業者が詫びにきたが、まったくもって話し合いのできる相手じゃなかった。泣き寝入りしかないのか。いや、そんな。

夜、つらい身体を引き摺って、永戸くんのアトリエに取材に行く。彼は去年の年末にインタビューしたアーティストで、そのとき気に入ってくれたみたいで、今度は向こうから声をかけてくれた。CGで、コラージュというかパピエコレというか、とにかく写真を切り貼りした作品を作っている。最初に話したときから予感はあったのだが、まったくタイプが違う同士だからこその気が噛み合うのが実感でき、取材後の数時間の会話で、びっくりするくらいお互いを理解することができた。しかも、彼の作品を僕は上等なものだと思っていて、尊敬もしている。こういう出会いはそうそうあるものじゃないな。