ここ数ヶ月の間に、我が家に起きたメジャーな変化といえば、水道である。ミネラルウォーターやジュースでなく、水道水をガブガブ飲んでいるのに、ふと気付いたのだ。これがなぜか知らないが実にウマい。何かうちの貯水槽に女の死体でも浮かんでいて、その女が僕に取り憑こうと自分の毛穴から何かが染み出した水を飲まそうとしてるんじゃないか、と疑うくらい、ウマいのだ。どうにも不思議で451に聞いてみると、そうなのよー、やたら美味しいし、あと石けんの泡立ちも妙に、突然、あからさまに良くなったし、と言うのだから、これは只ごとではない。運良く貯水槽に誰かが浮かんだり交換されたりした形跡はないから、水道行政に何らかの良心的な政策でもあったのだろうか、はたまた利根川、荒川ないしは多摩川の水系に劇的な変化があったのか。渋谷区の水道は3水系のハイブリッドであって、その比率が変わったことも考えられる。いずれにせよ、これだけ飲める水が蛇口から出てくれば、湯水の国の面目躍如であろう。バカバカしくなって、ミネラルウォーターの宅配サービスは、断ってしまった。

昼、肉屋でトリを買う。隣の管理人のオバちゃんといっしょになり、アタシャ今日だってヒトリだよ、などとがらっぱちに笑うもんだから、ウチに遊びに来りゃあいいのに、と思わず言ってしまった。まあほんとうに来られてもちょっとシビれてしまうし、口ばかりと向こうもわかってるわけだが。晩、そのトリに火を入れ直してケーキと並べると、それなりにクリスマスの気分になってくる。しかし仕事が進まない。なんとか今週中にカタを付けたかったのだが、それも叶わぬようだ。なにしろ年末年始の亜里香が酷い。僕と加藤くんのもっともウダツの上がらないところといえば、ぴあの巻末に載ってるsister亜里香の占いをここ7年ほど読み続けていることだろう。お互い忙しかったりすると電話して聞き合ったりまでする(同じ獅子座B型)。僕らが亜里香を信仰するに達したのには、ある時期、獅子座の欄が実に9週間、ぶっ続けで最悪だったことがあって、そして僕らはともに絶低調だったのだ。ふつう占いなんてものは、浮いたら沈み、沈んだら浮かぶもんだろうに。まったく、配分くらい考えてほしいものだった。

今日のgoogle:朝日揚げ・播磨屋本店、三野製麺所、メッテルニヒ