中途半端なメモ書きそのままでアップロードしちゃってテヘッ(椿)、そんで貼られてたURLなんだけど、雪茶健康被害が出たという報道がなされた。曰く、福岡で、雪茶を飲んだ母娘が、肝機能障害に陥ったので、雪茶はキケンだ、と。昼に古今を覗いたら、簡さんが「これ見てくださいよ、読売新聞といったら有名新聞ですよね。みんな信じてしまいますよ」とめずらしく真顔だ。雪茶雲南チベットの高山に生えるコケを乾かしたもので、基本的にはかなりトリッキーな存在だ。認識としてはクスリに近い。薬膳みたいな。それが、あるあるだかスパスパだか昼ミノだか知らないけど、ずいぶん前にテレビでダイエット効果が吹聴されて、まあ実際のところ雪茶にはそういう作用がないわけでもないから、いわゆるダイエット産業のみなさんによってドカンと売り出されたのだ。スノーティー、なんていう頭痛モノの商品名で。そして、ダイエット産業とその消費者のみなさんというのは、原則として常に、恐るべき浅はかさを発揮する。

共同通信の記事も読売新聞の記事も、被害者を取材している感じはまったくしない。リソースは厚労省が出したこれだけだろう。そしてこのお達しを読んでみると、報道では触れられていない驚くべき概要が書かれている。この被害者、雪茶を2ヶ月毎日10グラムも煎じ出して1リットルもの量を飲んでいたという。2ヶ月、毎日、10グラム、煎じ出して、1リットル? 相手は薬効のある植物だ。効力があるということは、刃物と一緒でさ、使い方を誤れば酷い目にも遭うわけでしょう。こんな過剰なやりかたで摂取して何の害もなかったら、それは何の効能もないってことの証明にすらなると思うんだけど。でもレポートにも報道にも「明らかに過剰な量を摂取しつづけた」旨の記述はないし、これじゃただ雪茶が悪者って印象しか残らない。そんでこの製品には用法上の注意くらい書いてなかったんだろうか。なかったなら、責められるべきは、雪茶ではなくて業者だろうに。ほんとはこのあと、ダイエットと杜撰な身体感覚、とかパワーとは本質的に悪であり薬とは毒、とかモノが商材になったとたん何かが死ぬ、とかそういう話を続けるべきなんだろうけど、時間がないので腹を立てたとこでやめとく。

付記(12/22):えーと雪茶は1回2グラムくらい、煮出すと不味くて飲めやしないから普通にカップにお湯注いで、3煎くらいいただけばいいんじゃないかと。別に痩せやしないけど脂っこいの食べたとき、気持ちくらいは胃腸がすっきりするかと思います。