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1時から大事な用事が入っていたのでサーフィンには行かず、しっかりケータイで目覚まし設定して9時に起きて、大事な用事だから風呂でも入ってキレイにして行くべー、と思って入浴→失神→目覚めたら1時半。慌ててとにかく詫び電を入れ、リスケしてもらうも半端なく凹む。俺はこうして浴槽睡眠によって100回以上の遅刻を犯してきた。何の進歩もないのか。どれだけ人に迷惑を掛ければ(略)凹む。仕方ないのでことねちゃんに電話してアドバイスを仰ぐ。いくつかの有用かつ前向きな生き方指南(笑)をもらい、何だかんだで出た結論は「実家に帰ろう」だ。ジャリを連れて、バイクで立川に向かう。
別に何が起きたわけでもなかったのだが、個人的にものすごい、静かなサイケデリアというか、激情が奔流してとどめようのない道のりだった。三鷹あたりから甲州街道を外れて住宅地に入っていったのだが、郊外の、僕が生まれた郊外の空気にひさびさに包まれて、懐かしさと居心地の良さで狂ってしまいそうになった。止まったら絶対泣いてしまってどうしようもなくなる、と思って走り抜けようと思ったのだが、ジャリがむずがりだしておしっこさせるために小金井あたりのコンビニに停めたら、なにひとつ裏切らずにそこは郊外のコンビニで、もうダメだった。止めどなく涙がこぼれてきて、走り出しても泣けて泣けてしようがなくて、国立を過ぎるぐらいまで涙が止まらなかった。おかげで実家に着く頃には涙も枯れていて、目は赤く腫れていたものの泣き崩れるような姿を両親に見せることは避けられてそれはそれで楽だった。僕は何をこんなにまで我慢していたのだろう。3時間ほど滞在して夕食を平らげ、とんぼ返りで富ヶ谷に戻る。罪の意識を背負って戻る。