首を激しく寝違えて、なんつうか二重苦三重苦。

お見舞いのメールを毎日何通もいただいています。あのね、弱って素直になっちゃうなんてあまりに純朴で叱られそうだけど、ほんとのほんとに助けられています。いつか何かで恩返しするぜ! サンキュー。心から。

ジェムケリーのCMで米倉涼子の振り付けしたの誰よ? もうまんま、笑っちゃうほど完コピなんだけど。岡村ちゃんの。

わざわざ知り合いに電話して確認して、しかもマンハッタン前で実地採集までしたからこのネタの信憑性には自信があるんだけど、ここ1年ぐらいで、YO YO! ワッサーなBのみなさんの間で急激に普及した同意の相槌に、「間違いない」というのがある。「ホニャララっつったらナニナニでしょ」「間違いない」「アレいいよ、最高」「間違いない」「メシ何食おうか、んー、花マルうどん?」「間違いないね」いやいやみんな、俺かついでないよ! 嘘吐いてない、作ってない。耳にしたことある人、少なくないんじゃない?

そんでこの「間違いない」という相槌は、もう俺、さいしょに聞いた瞬間、背筋に寒気が走ったよ。それこそ「××でよろしかったでしょうか」どころじゃない、ものすごい不安に満ち満ちたフレーズじゃんか。言うまでもないけど対話、いやダベりというのは最適化された回答を返しあう言語システムじゃなくて、当人たちの精神がもっとも切実に欲求しているフレーズが選ばれるグルーミングの一種なわけだから、えーと。「間違いない」って答えられなければならないということは、彼らの心の底には「間違ったことを言ってるかも」「正解かどうかわからない」ないしは「すげえ痛いことを気づかぬうちにしてるかも」なんていう不安が常に強烈に渦巻いていて、それは「間違いない」と同意している側にもまったく同じ不安が宿っているということでもある。

しかもそれが、対人恐怖丸出しな自閉症気質くんだったりスノッブさんだったりっていかにもなセクトじゃなく、Bの人たち、あの屈強そうで粗暴さを尊び腕力と男気をメルクマールに据えた彼らから聞こえてきたことに、(ある意味だからこそ、なのかもしれないが)俺はなおさら不穏なものを全身で感じた。だって心の内奥でビクビクしまくってる奴って、怖いじゃん。殊にビクビクが何らかの後ろ盾によって除去されたとき。何らかっていうのはつまりあれだよ、徒党を組んだり、わかりやすいイデオロギーだったり、コンビニエントに自己回復を図らせてくれるパパみたいな存在だったり。もう俺が何を言いたいか、みんなわかるよね。ちょっとこの先、あの子たち、ヤバいかもしんない。切実に、マジで。