5時に駒沢でアラキングを拾い、いざ千葉へ。向かうは南房総、鴨川だ。グランドはダンパー、マルキはコンテスト開催中。部原へ上がるか和田へ下がるか迷うが、なんとなくの雰囲気で、和田へ向かう。J's前はサイド、花篭まで下るとサイドオン気味になってしまい、J'sに引き返して着替えることにする。見た目はそれほど荒れてる感じでもないんだけど、入ってみるとカレントと寄せ波がめちゃくちゃ強くて、ゲットハードもいいところ。えーと要するに、波に阻まれて沖に出るのがままならないわけです。一本乗って、戻るのに15分ぐらい掛かったりして、もう息は絶え絶え。タバタは浮力が強くて波をやりすごすのが苦手な板を使っているので、早々に沖に出られなくなり、浜辺でやるかたなく仁王立ちになっているのが見える。可哀相だが、普段はその浮力に助けられて楽をしているわけで、ややいい気味だ(酷い)。

しかし逆に、いったん乗ってしまうとこれがえらいパワフルで気持ちの良い波で、うひょーい、とか思っているうちに浜辺近くまで運ばれてしまう。そうなると、さっきも書いたが帰りがおおごとだ。ほんとに恐ろしいことに、海には流れるプールと同じくらいの流れが発生していて、その流れに逆らおうとするなら漕げども漕げども1センチたりともその場から動いていなかったりするのだから恐ろしい。カロリーと酸素ばかりが火照った頬から海に還っていき、そして残るのは乳酸のみ。うへー。しかも皮肉なことに、時間が経つにしたがって風が弱まってきて海面が整いはじめ、くたくたじゃなかったらもっといい感じで乗れたのにー、みたいなグチもこぼしたくなる感じ。まあでも、千倉から帰ってきて2回続いた、通いサーファーに戻ったぎこちなさは完全に払拭された。<68回目>J's前、サイドオン、ダンパー気味、肩、3時間弱。

着替えて、メシ食いに行こうというので、教習所で教官に聞いたものの行けずじまいだった、南総庵の天丼を目当てに千倉まで足を延ばす。わーいひさしぶりの(つっても1週間ぶりだけど)千倉、教習コースに入ったくらいから俄然気分がハイになってくる。こんな陽射しの多い土地が故郷だったらどんなに良いかなあ。南総庵は、観光客ウケ狙いに鄙びた茅葺き農家を改造したつくりで、土間がそのまま客席になっている。客足が絶えず、繁盛している様子。そして周囲のテーブルを見るに、半分弱の人が天丼を注文している。どうやらこれはアタリ、のようだ。しかして届いた天丼には大ぶりのエビが2尾だけ載っていて、うーん、田舎趣味? と一瞬訝しがるも、その衣のさっくり感たるやたいした上品さなのだった。タレはツメと呼びたくなってしまうくらい甘辛かったけどね(醤油の産地が近いからだろうか、千葉はとにかく味が濃い)。

ムシャリ食べていると国道を暴走族が通過して、隣のテーブルに座っていたジイさまが激怒しはじめる。暴走族よりも、むしろそれを止めない警察に。そしてやおら席を立ったかと思うと、店のすぐ隣にある千倉署に怒鳴り込みに出ていった。ステキだ。ひと休みしたところで、せっかく近くに来たのだからと、教習所と宿舎を覗きに行く。あははははあったあった(当たり前だが、とても嬉しかったのだ)。Tさんはちょうど部屋で昼寝していたところで、宿舎中に釣り道具が散乱しているところを見ると、俺が退寮したあとは釣りばっかやっていたようだ。それなりに驚かして、再会をよろこぶ。機嫌が良くなったところで千倉でもう一本入ろうかとも思うが、ひどいオンショアで乗れる感じじゃなく、断念。ちょうどロングボードの大会をやっていたが、このコンディションのせいだろう、まったく盛り上がりに欠けていて、ちょっと寂しげだった。

3時間近くかけて帰宅。荒木さんが電話で聞いたところによると、湘南もそれなりにサイズ上がっていた模様だ。しかし台風のうねりは今晩から本格化するんじゃないだろうか、というのが俺の読み(台風3号がはるか東海上を通過したのです)。読み通りに推移すれば、明日は湘南へ行きたい。晩はのんびりさん。ジャリが今日で2歳になったので、誕生日祝いにササミを買ってきて、茹でて冷まして食べさせる。200gあったそうだが、ペロリと平らげてしまった。いつまでも子犬と思っていたらもう2歳か。早いなあ。普通な感慨だが正直なところだなあ。