めくら打ちだと一文も全体もダラダラ長くなっちゃうのが難点やね。まさしく思考垂れ流しというか。まあでもいいやー。

さておき6時半に起きて、寒い寒いとしぶるTさんを置いて海へ出る。週末なので人がいくぶん多いな。オンショアが吹いちゃって海面はザブザブさざ波立っていて、その割りにウネリは小さくて、とうていナイスコンディションとは言えないんだけど、でもしかし、こうして宿から1分のところにビーチがあって朝夕入れる贅沢ライフも残すところあと僅かとなってしまったため、とにかくガタガタ言わずに入るのじゃ。そんで今朝は、きのうぶつけてふたたび割ってしまったボードのリペアをTさんがしてくれる、というので、自分のボードは水抜きのため干しておいて、Tさんがサーフィン復帰のため買ってきた6'6"のボードを借りてみた。俺のより3インチも長くしかもブ厚いため、とにかく浮くからパドリングが進む進む。そしてテイクオフが早い。まさに復帰にはうってつけだ。でも買ってきたばっかりでほとんどワックスアップされていなくて、しかもデッキパッドも貼っていないため、立つと滑ってしまい難儀する。けっこう最近は足の踏ん張りがなにより重要ポイントになってきているので、幾度となくツルっと滑ってはボシャーン、の繰り返し。うがー。

宿舎に戻ってシャワーを浴び、遅刻気味で教習に走り込む。観察とディスカッション、という2時限連続のカリキュラム。はじめて別の人と同乗したが、それは10歳も年下の地元の男の子なのだった。あまり会話も弾まず、もちろん恋も芽生えようもない。昼飯に戻ると玄関先でTさんがリペアキットを広げていて、もうレジンでガラスクロスを塗り込めているところだ。シミュレーターを使った、クソつまらない午後の教習。先日とある教官が、こう笑っていた。「このシミュレーターってのね、1500万もするの。三菱製。笑っちゃうでしょ? どっかの議員さんがね、教習にはこれが必要だーっつって法案通して、全国にババーって納入されちゃったわけ。私らにはわかんないけどね、たぶん議員さんは関連会社かなんかの役員になっててさ、もともとお金持ちなのにさらにお金持ちになっちゃったりしてるんでしょ。それで私らはしゃあねえっつって君たちをここに座らせてるわけ。たまんないよね」。野中よー、誰に言ったらいいのかわかんねえけどたぶん野中よー、こんな田舎のおっさんにこんな切ねえこと言わすなよ、いいかげん。俺怒るよほんとに。

そして2時限の教習を終えて戻ってくると、ボードのノーズは玄人はだしのクオリティでリペアが終わっているのだった。すごい。手の動く人はみんなすごい。仕事のメールを書いていると途端に眠くなってきてベッドで少し休む。その間に、Tさんは20年ぶりのサーフィンに出かけていて、目覚めた俺も追いかけて出ていく。浜辺でアウトを見回すと、こちらに気づいたTさんが手を振っている。近づいてみると、あーやっぱり、もう疲労でよいよいの虫の息だ。波にはすぐ乗れたものの、腕力も脚力も足りず、ボードに立ち上がることができない、情けない、と嘆いている。もう先に上がる、と言うTさんに、はははすぐに感覚思い出して身体もついてきますよ、と言葉を掛けて、あとはこちらもただただ乗る。ここのところ色の強い夕焼けがなかったのだが、今日はひさしぶりに鮮やかな、波のフェイスが染まるくらい西の空が灼けた。進歩はなし。どうなっちゃってんだよ俺。<61回目>千倉、弱オン、やや面荒れトロ目、モモ、1.5+1.5時間。

明日、ふたたび仕事のため東京へ帰る。体調がどうも優れず、寝苦しい。こっそり夜中に起きて、娯楽室で小一時間のストレッチをする。そのまま風呂に入って、寝てしまう。