今日は午前中に集中して教習3連チャン。合宿の生徒には帰宅の便を配慮してか、休み前は午後の授業がなく、休み明けは午前の授業がないスケジュールが組まれるようだ。2コマ目の教官はこの教習所のサイトを作っているようで、メールで問い合わせてくれたカラキくんにようやく会えた、しかしサイトからの申し込みが少なくて誰もインターネットの重要性を理解してくれない、とこぼしていた。もうちょっとサイトをマシな(とはいわなかったけど、企業サイトっぽいちゃんとした)作りにして、あとサーファーにターゲットを絞って例えばサーフィンのポータルサイトや波情報サイトにパブ打てばいくらでも客は来ますよ、と言っておいた。実際ちゃんとPRすればこんな、合宿生ひとりきり、なんて惨状にならないと思うんだけどな。依頼あればやったげてもいいかな、とちょっと思う。マリーゴールド・パーク、という救いようのないミニ・ハウステンボスみたいな公園の駐車場で、車庫入れの練習。

休み時間にタバタから電話。もう着いてビーチにいるという。迎えに行って、辺りを案内する。宿舎で待っていてもらって(ほんとは他人を入れると怒らりる)、教習が済んだあと、食べなかった朝飯と昼飯を半分こづつして食事。1階には教官が食事に来ているので、なんかコソコソせざるをえなくて可笑しくなってくる。食べてる間に、先日卒業したTさんがひょっこり顔をのぞかせる。10日から、今度は大型免許の合宿でふたたび宿舎に戻ってくるそうだ。俺に触発されたのか、15年ぶりにサーフィンに復帰するためウェットスーツを買ってきたという。超オールドスクールなボードを持ってくるそうなので楽しみ。食休みにゴロ寝したあと、高速バスでやってくる女子2名を迎えに町役場へ。すでに到着していたらしく、浜で遊んでいたところをピックアップ。千倉のビーチに向かう。

浜辺はゴールデンウィーク、という言葉が虚しく響かないほどのサンシャインっぷり、そしてホリデイムード。海はこれまででもっとも混雑しており、ブレイク近辺にはウェットスーツのミズスマシさんたちが鈴なりだ。そしてビーチには、いよいよ三角ビキニギャールが登場。といっても完全水着はひと組のカップルだけなのだが、早すぎるんじゃねーの? 的周囲の冷笑をよそに、べーったりくっつきながら海へジャボジャボ分け入っていき、キャーだの冷たーいだの波ザブーン、だのお姫さまだっこto放り投げだのボディサーフィンほらお前もやってみー? だのと、ふたりの世界をパーフェクトに構築なさっていた。そのほんのすぐ脇では黒いウェットスーツに身を包んだサーファーたちが波待ちをしていて、そのコントラストが痛快というかやがて哀しきというか、まあサーファーくんとしてはアホらしくてやってられんわ、ってとこだろう。

ひとしきり足を水に濡らしたあとは、野島崎までドライブだ。こんな、ゴールデンウィークに野郎ふたり女の子ふたり、天気も良好で南房総、海沿いを流す。なんてティピカルな行動の主体でいるなんて、面白すぎてどんどんハイになってくる。それこそカーラジオからはドリカムが流れてなきゃならないような。同行者の誰も持ってないだろうけど。観光地はざーっとノンストップで見流して、海産物屋で房総スーベニールのお定まり、干物などを買ってみる。ウツボの干物、というのが気になってMちゃんに買わせてみたり。白浜でドライブルートを海辺から山方面にシフトさせ、今度はカントリーロード満喫。両側田んぼで延々1キロ以上まーっすぐな道とかあるんだよ。あと、棕櫚や椰子の貯木地、というのも珍しい風景。まだ葉っぱが出かけのあの毛むくじゃらの幹が、ずらーってタテヨコぎっしり並んでるの。

4時半になって、そろそろ海も空きはじめるでしょう、と野郎ふたりはサーフィンへ。最初のうちは混雑のせいで波の良くないゾーンしか選べず、女子が見ているというのにロクな波乗りができなかったが、彼女らが飽きて散歩に出、ビジターの人たちが(まあ俺らもビジターだが)帰りだした6時過ぎにはコンディションのいい右側が空きはじめ、移動したぐらいからどんどん調子アップ。気づくとタバタも移動してきていて、ふたりして楽しい楽しいと何本も乗る。技術的にはほとんど進歩がなかったが、しかし積み重ねだけがサーフィンの要であることはもう判っているので、ただただ同じことを繰り返すのみ。今日も日の丸ロング君が入っていてお互いまたアンタか、って視線を交わすのだが、タバタが先に上がっていたのであっさりフィニッシュ。<57回目>千倉、弱オフ、腹、マッシー、2時間。

宿舎に戻ってタバタとシャワーを浴び、着替えると、奴はいつもの調子で「いやーラクすぎる! 海の近くに家があるってことがこんなに素晴らしいとは思わなかった! いや素晴らしい! 電車からはじめて車サーフィンに移行したときと同じくらい感動した! 海辺に部屋借りよう! つうかリゾートマンションっていくらくらい?」と盛り上がっている。確かにそうだよね。俺もここでサーフィンしてるとすげえ快適だもん。娯楽室で4人でちょいとのんびりしたあと、日帰り予定の女子2人を、館山まで送りに出る。メシを食おう魚がいい、ということで駅前の地魚回転寿司へ行くも、まだ8時半なのに閉店。交番で近所の寿司屋を聞いて向かうと、こちらもクローズ。うわあ夜早ええ! 街道沿いの回転寿司は、こちらは大行列でパス。仕方なく、駅へ引き返す途中に見つけた、ちょっと冴えない感じの寿司屋に恐る恐る入ってみる。

これで不味かったりするとホリディムードも台無しで、それはそれで苦笑ネタとしていいかー、とさえ思っていたのだが、これが出されてみると値段と雰囲気の割にずいぶんと良さそうな寿司が出てきて、アラちょっと得した気分だわ。地魚おまかせ。アジと小鯛、イサキが2カンづつと、ナントカイカメジナが1カンづつ。小鯛は湯引きの手際が悪かったのだろう、味が抜けて身も締まらずちょっといただけなかったが、アジ、イサキ、メジナはかなりの高レベルだった。田舎寿司、とでもいえばいいのだろうか、具も大きければシャリも大ぶりな握りで、たった1000円でお腹いっぱいに。満足じゃー。最終21時59分に間に合うよう館山駅でガールズを降ろして、タバタと千倉へ戻って風呂、テレビでF1。満喫ゴールデンウィークの、これがピーク日であろう。楽しかった。しかも日記を付けていると、デジカメがカードエラーでなにひとつ撮れていないことが判明。美しい時間は残せない、の黄金律めいたオチまで付いいた。