日記を付ける数分も確保できない。そんな暇あったら寝るかメシ食うかサーフィンに出たいのだ。なんかその他の事情もあったりするのであとで書きまーす。あとね、半ばピロスエくんに向けて(笑)、ネット礼賛みたいなことを少し書こうかと思っている。みんないまだにネット見てるのって、サイト持ってるのってどっか恥ずかしい、後ろめたい、格好の悪い、救いようのないことだと思ってると思うんだけど、俺は最近とても、ネットってすごい!って気分になってるんだよ。それはブログとかそういう話じゃなくて、うーんなんだろう。出会い?(笑) とにかく俺は、みんなのことを少しばかり褒めたいんだ。偉そうでいいでしょう?


仕事にひと段落つけて(この頃はまだ余裕があった)、10時過ぎにタバタと海へ。東海上からうねりが入っているため、千葉は波が高すぎてどこもクローズ。湘南は逆に房総半島が大きな防波堤になって、まったくのスモールコンディション。で、はじめて湯河原吉浜まで足を延ばしてみることになった。東名から小田厚、これがまさかの大渋滞。2時間以上かかってようやく到着。九十九里や湘南と違って海岸線からすぐ山が立ち上がっているので、町の景色が村落っぽいテイストだ。モンペを穿いたばあちゃんや、薄ピンク色のかっぽう着を着たおばちゃんが普通にいて、なんだか過疎の村にでも来たみたい。小雨混じりではあったが気温も水温もさすがに暖かく、伊豆の付け根でもずいぶん南粒子が濃くなるもんだな、と思う。

波の事情から、俺らみたいなよそから流れてきたサーファーが集中していて、ビーチはちょっとした混雑ぶり。サイズも期待していたほどではなかった。印象的だったのはセットとそれ以外の落差で、10分くらいヒザ丈の波が続いてこりゃダミだー、とか思っていると、突然胸くらいあるセットが1本2本やってくる。そしてまた、沈黙。ここでしびれを切らしてうろちょろしていると、せっかくのセットを逃してしまうことになる。この日なにより収穫だったのは、テイクオフするときに思い切り胸を反らしてボードのバランスをとる感覚がはっきりつかめたこと。かなりダンパーな波でも頭から突っ込んでひっくり返ることなく、たとえ投げ出されても板が水平なまま着水できることがわかった。これで最近とりつかれていた掘れている波への恐怖感がかなり軽減したと思う。あとテイクオフ時にレールを握るクセもほぼ是正され、いよいよ横に走ることを主眼に重心移動を心がけられるようになってきた。

帰りも大渋滞。都内に戻ってから、サーフショップで中古の板を見る。すごく気になる板があって、これがまた、悩ましい要素でいっぱいの1本だった。簡単に説明すると、とても評判のいいメーカーで、シェイプもサイズもかなりぴったりで、そして程度も悪くない。しかし、異様に安いのだ。その理由は一見すれば誰でもわかる。めーちゃーくーちゃー派手なのね。色が。普通サーフボードなんて大半が白いもんだけどさー、これがまた・・・うまく言えないけど、タバタも俺も、これまで浜や店で見かけたどのボードより派手だと思ったほどだ。ほとんどデコトラとかラブホテルの世界というか。店員の話では、やっぱり初心者からのステップアップにぴったりなサイズなんだけど、この派手さに初心者は恐れをなして売れ残るばかりだという。だってこんな目立つ、しかも上手そうな板でヘナチョコだったらねえ。それでこの値段。どうしよう。<29回目>吉浜、ほぼ無風、ヒザモモ(セット胸)、トロ厚、3時間半。