今日はなにしろ下北沢までスケボーで行った! 途中2回くらい轢かれて死にそうになったけど、なんとかかんとか持ちこたえて、帰りはジャリのフードと大阪屋のたこ焼きを提げてヒーコラ漕いできた。当たり前だけれど家を発着点とすれば、下ったぶんはどっかで上らなきゃならないしその逆も当然だ。でも発着の間に家を引っ越したりもしくは家なんてないよ、と言えば、下りばっかで新しいドアに滑り込むことができるかもしれない。でもそんなうまいことを続けていると標高ばかりが下ってしまって江東区とオランダぐらいしか行くところがなくなる。そうすると最後なんか煉瓦積みの壁が迫ってきてボードが激突したところから水が漏れてヤバーとか思って手を突っ込みつつ誰カーとか叫んでいるとああ貴方は国を壁を救ってくれた勇者です万々歳とか誤解してくれるかもしれないししてくれないかもしれない。

Aさんと長くたわいもない電話をしていると家のほうの電話が鳴って出ると酔っぱらいが飽きもせずブシュゥゥゥゥとかゆっている。仕方がないのでRedBookにブイーンと愛さんこんばんわ。酔っぱらいどもはヨゥ!ヨゥ!とシュゴォォォォォしか語る言葉を持ち得ず、仕方がないのでバイキング人形をヴィィィィィィンとかシュドォォォォンとか玩んでいるとあからさまに店主(びじん)の機嫌を損ねて接客業というのはおおらかな商売だなあ、と心に刻む。中目の駅に出てうどん食って店を出ると江口の、正確には彼のカミさん(こわい)の自転車がなくなっていて、ああ俺は普段こうやって笑うときがあるよなやるかたないときに、と思い出させるような高笑いを耳にしつつバイクにジャリを乗せ帰る。少し飲み過ぎたかもしれない。いやまったく呑んでいないのかもしれない。世界がどうもはっきりしない。ビデオの見過ぎだろうか。何か強烈なかぜ薬がこれから効き始めるような気分だ。しかし俺は風邪をひいていない。右も左もわからない。今晩は夜らしい夜だ。

何かを見つけ、何かを見失った日。まあ、そうだな、今日も。