ちょっと寝坊。起きると留守電には「ガチャン!」って音だけ入っていて、怯えながら仕事に打ち込む。晩に部屋取材1件。もうほんと断ろうと思っていたんだけど、倉島(ex.アオハラ)の紹介だったのでまあ。シイナが遊びに来ていっしょに「オースティン・パワーズ」。帰ったところでAさんと長電話。そのあと「マルホランド・ドライブ」。これ印象悪かったんだけど評判なんてあてにならないね、冗長さもひっくるめてかなり良かった。感想は例によって掲示板の方に。

きのう、実家から小包が届いて、開けてみると実家に置いてきた5本のビデオテープだった。なんてタイミング(笑)。中身は中学生らしく3倍で録ったテレビ番組なんだけど、ものすごく恐ろしい。ねるとんがある! 岡村ちゃん。EZ。イカ天もちらっと。見ていてはっきりわかったんだけど、80年代ブームっていうのがある(あった)なら、それは80年代に生きた人が80年代を捏造しようとして言い出したことだ。率直に言ってロクなもんじゃない。この先いくら寝かせても良くならない性質の。90年代に青春を過ごせてラッキーだった(笑)。端的に言えば、お金の力で初めて世界が見えて、でも身体性は追いつかなくて、やるせなく蓄積した80年代の恥とやりきれなさを、一生懸命消化していったのが90年代だったと思う。だからこそ、もし80に愛を注げるとすれば、そのやるせなさについてだろう。この国にも思春期はあった。