あけましておめでとうございます、皆さん。21世紀、新しいミレニアムが始まりました。ちらっとしか見ていないけど、きのうのテレビは酷い有り様でしたね。最初に古今でちらっと見たとき、ラーメンは58位で、レコ大ではあゆの後ろによっちゃんとエンリケがいて、紅白では華原朋美が「あきらめましょう」を歌っていました。アニソンカラオケとバーンスタインもチラ聞きした気がする。明喩的に、啓示的に、これがこの国の20世紀の偽りなき姿です。最高。あまりの凄さに思わず地上波に復帰しようかと牛久保と相談してしまいました。でもそれが最高だったのはまだ20世紀の時間が流れていた頃のお話で、21世紀がやってきたいまとなっては、やっぱりテレビのスウィッチをひねる気にはなれません。ひねれねえしな、どっちにしろ。

まあそんな気分になったあと(あれガーシュウィンだったら少しは未練がましくなってたかもしれない)パードン庵にお邪魔して手打ちの年越し蕎麦をふるまっていただく。パードン木村さんに初めてお会いしたのはちょうど1年前のこの年越し蕎麦会で(美咲に連れてってもらった・謝)、それからちょうど365日の時間が流れたにもかかわらず、犬まで含めて同じ顔ぶれ、同じ室内の同じ場所に腰掛け、同じくラジオから流れる紅白を聞いていると、ありきたりだが変わっていくものと変わらないものとを強く確信する。正確には、差分の存在をはっきり意識することができる。たとえば僕はサーフィンを知って、なんだかパードンさんにずいぶん親しみを覚えるようになった。ご存知のとおり、彼は19年目の大先輩だ。すごいいろんなところで会っては挨拶を交わすだけだったんだけど、1年経ってようやく、いろいろお話しすることができた。

呼び出しの電話が入ってノンへ。うわいっぱいで入れないほど。江口くん、山崎、岡部さんにツボネさん、サカキダさん、などこちらも安心の顔ぶれで余裕の年越し。阿部に指摘されて焦ったけど、俺、間欠的に込み上げてくるさよなら20世紀ムードに泣いていたみたいだ。20世紀ノスタルジア。ドアの向こうからは、渋谷駅前とおぼしきカウントダウンの歓声が聞こえてくる。阿部とオフィスのパーティに顔を出して、マユミたん、マミーエ、店長に中村さんらにご挨拶。つうかビッグハグ。こっちゃバカさわぎだ。テッキーラ。ははは。こりゃひでえ。樽酒。はははバカバカしい。ぐしゃぐしゃだ。ロケンローだ。さあノンへ戻ろう。なんかあとはぐるぐるっと前後不覚で帰宅して、へべれけでベッドに倒れ込んで、20世紀落としの晩は終わった。

ア・ハッピー・ニュー・ミレニアム。みなさんとともにあるこの愚鈍な魂にも、ようやく新世紀がやってきました(本当に!)。ここ何年かはとにかく20世紀を遅延させることにだけ尽力し、まあそれにはそれなりの理由があったのですが、それももうお終いです。「山のあなた」にお別れです。旧世紀中はたいへんお世話になりました。おかげでなんとか生きながらえ、こうして21世紀を迎えることができました。感謝です。ハグです。キスです。キックです。ラブです。ヘイトです。握手です。ハピネスは僕のあなたのココ(指差す)に住んでいると、他人じゃなくこの僕は思います。よい年にしましょう。祈りを。

これから実家へ帰ります。つっても晩には帰ってきちゃうけどね(笑)。あとウガタくん、8日にお会いできるの、俺も楽しみにしてますよ。