書き足そうと思ったこと。キンゲのよかったところもひとつ。ツンドラ地帯が舞台だから、延々と陰鬱な鈍色の空のもとで劇が進行していくのね。曇り空ムービー大好きっ子としてはたまらない感じ。あとねー、昨日渋谷から帰るのにタクシーが捕まらなくて、タクシーが捕まらないのは素晴らしいんだけど、街中が妙に朗らかだったのが異様だったな。あの朗らかな感じはヤバイ気がした。だってご存知でしょうけど俺とかほら、朗らかなときヤバイときじゃん。

インターフォンに吠えるジャリの声で起こされる。入ってきたのはタバタ。ああ寝過ごしたんだ俺。着替える間もなく荷物をまとめて、ボード積み込んでレッツゴー。レッツじゃねえだろ(笑)。もう正月っすよ。今日もタバタの会社の先輩Kさんと作田で待ち合わせ。道は空いていて1時間20分くらいでちゃーっと着いちゃって、海を見渡しながらKさんの到着を待っていると、今日は陽も差して晴れ間も覗いているもんだから、のどかだね、アリゾナみたいだね、砂が白いね、とか現金なことを言ってみたりする。こないだみぞれの日にはツンドラだ荒涼だ地の果てだ言ったくせに。波のコンディションもこないだとは大違いで実に穏やか。サーフするにはちょっとサイズが寂しいが、人も少なくて俺らの練習にはもってこいだ。

実際入ってみると、波数は少ないものの初心者に優しい整った波で、タバタも俺もいつになく立って体重をかけ続けられる回数が多く、ちょっとこれは、ひょっとしてうまくなってるんじゃないだろうかと実力以上に誤解しちゃえるような、笑顔の絶えない波乗りとなった。九十九里は基本的に東向きだから、海に映る夕暮れの色は湘南よりずっと淡く、それはそれでバラやシクラメンでなく撫子やサクラソウを愛でるような気持ちになれる。今日で始めてちょうど4ヶ月となった。まだ、もう、たった4ヶ月。<19回目>作田、弱サイド、ひざモモ、トロトロ、4時間弱。帰りは、これは千葉に行く宿命みたいなもんなんだけど、それにしてもひどい首都高の渋滞に巻き込まれてグッタリ。電光表示には、浜崎橋→高樹町「見物渋滞」と書かれていてのけぞった。花火じゃねえし、うっわー、東京タワーのイルミネーションだ。なんというかもう、我が目を疑ったよ。みんなもうちょっと他にすることがあるんじゃなかろうか。

帰宅してウェットを洗って、しばらくして来客。クラス・マゼランの忘年会。3時間半ほど楽しく飲んで、終電で切り上げ見送ったあと、森宅鍋会へ。ダニダニ初対面。英会話を日本人が聞くと「ペラペラ」もしくは「ベラベラ」と聞こえる。ちなみに中国人が日本語会話を聞くと「ミシミシ」と聞こえる。これは関東軍が侵略時に「飯を出せ飯!」と言ったのが発祥ではないかと推測される。なおフランス語ならアザヴジュバ〜ンだが、これを提唱したのはジャパニーズ・モスト・フェイマス・コメディアンであるところのタモリであり、彼をトップの座に押し上げたのはこれら印象ヒアリングを存分に収集・観察した集積としての4カ国語麻雀だ。なお彼は過去20年に渡って週5回のデイリー・ティーヴィー・プログラムを続けており、そのロングランは先日ギネスに認定されたばかりだ。日本国民は全員このプログラムを認知しており、そのためしばしば正午のことを指してタモリと呼ぶ。私はタモリに起床しました、とは昼の12時から1時の間に目覚めたという意味だ。なお君が昼の顔と夜の顔を持っているようにタモリにも夜の顔が存在し、それは週1回のタモリ・クラブという深夜プログラムにおいて見ることができるが、残念ながら今の時期は新春特番が組まれているため見ることは難しいだろう。モモはタモリも君も(both of you & TAMORI・笑)夜の顔の方が好きだと言っている。などと不要な情報だけをダニエルに話して夜は更ける。体脂肪を測ったら17%に急増しており、連日のカロリーオーバーを痛感した。