もう10日も前のことになるのでいまさら書くのもどうかと思うけど、11月1日はへんな感覚の日だった。リョウタさんは新しい職場へ移ったし、江口くんはオープニング、その他にも何人も新しい環境に移る節目みたいな人がいて、みんながみんな、ひとつ学年が上がるみたいな、4月でも9月でもない11月に強く感じた、イラギュラーな新学期感。そんなかで、正直僕はなーんも代わり映えもしない感じに襲われて一瞬不安になったんだけれど、いまんとこはそれでいいのかもしれない、と思い直した。押しかけてる試合で選手を替える監督は少ない。

今日は昼のうちにことねちゃんが福砂屋のカステラ持って寄ってくれて、すごく気分よく午後を過ごせた。ヌードデッサンのとき、モデルのみならず描き手までヌードになりモデルの緊張を解きほぐす、というマンガみたいな手法が割と一般的に行われていること。密室と創意とエスカレーション、そして急に他人に覗かれたときの慌て感(美術方面の人は伝統的にとかく脱ぐからなおさらだ・笑)。あとはフェティシズム方面の細かい潮流や、ウサギコと僕に似たところがある、という話など。気づいたらもう暮れ頃で、なんというか、僕はまたひとり、かなり安心しまくって時間をシェアできるnot彼女な友達を得られたことがとてもうれしい。

何度か書いたことがあるかもしれないけど、近所の猪俣製氷という、もともと氷屋なのだが今では定食屋と揚げ物のテイクアウトのほうが看板になっているところのコロッケがミラクルがかっているので、カステラのお礼にぜひ食べさせたいと思ってそこまで送っていく。道すがら、実は昨日も夕焼けにコロッケほおばりながら自転車漕いでたのね、って凄まじく僕を上機嫌にさせるような告白をするもんだからさらに盛り上がったんだけど、残念ながら店はまだ準備中でまたの機会に。みんなうちに来たら、僕は忘れてるだろうか「コロッケ食わせろ」ってちゃんと言ってくださいね。

帰宅すると仕事の催促が来てて、キゲンがいいもんだからさっくり済ませて送信。そういやちょっとひとつもらえたらいいなー、って連載があって、今日割といっしょうけんめいネタを考えたんだけど、なんかあとで聞いたらもう別の人で埋まっちゃったみたいで非常にザンネン。うー、レアグルーヴの話、おもしろいの書けそうだから俺にやらしてみませんか?(笑)>Fくん。

Nonでビールを頼むと、なんか背後にバッドヴァイブが。振り返るとリョウタさんで、そうだった、新職場は渋谷なんだった。今日はさっくり飲んで古今に寄る。発表会の準備はいよいよ切羽詰まったご様子で、もう見てらんなくておせっかい承知でガーッと触ってしまう。別にもったいぶるような能力じゃねえし、もし少しでも簡さんの役に立つんならそれでいいんだけど。えらい世話になってるもんだからね。とは言っても3時まで根を詰めてしまうと、なにやってんだかなあ、って気にならなくもないのだが、馴染みの客がみんなしてヒーコラ手伝いをしている、ある種の文化祭的、というか、部室的な馴れ合いと熱量、そして緩さがそこはかとなく気持ちよくもあり、また同時にモラリストとしては非常に気持ち悪かったりもする。