睡眠断裂デー。何をおおげさな(笑)。読み始めた本がやめられなくなってつい夜明けになってしまい、見回したらもう明け頃。うわー、でも急な仕事もないしー、と思ってベッドに入る。寝入り間際に、ひとつ今朝までに仕上げなければならない用件があることを思い出して、ガバリと目覚める。机に移動してそれを終わらそうとしている最中に、机に突っ伏して寝てしまう。額の痛みに気づいてガバリと目覚める。こりゃ1時間くらい寝てからやったほうが効率よかろう、と思ってベッドに移り、寝入ったところで電話。母。何でもない用事で、ほとんど話の内容は聞かずに適当に返事だけして切る。やっぱ仕事しよう、と思ってふたたび机、うつらうつらしながら、それでもなんとか終わらせて送信。ようやっと寝られる。ベッド。

寝付いたところで電話、メーカーの人。はいはいはいどうもひとつよろしくお願いいたしますーなにとぞ、なにとぞー。ベッド。ばたり。寝付いたところで電話、編集の人。はいうわーそうですかそれはですねー、あれですよエクセルの別のシートに書き込まれていて、あー見つかりましたか、はい、お願いしますーベッド。ばたり。寝付きかけたところで電話。別のメーカーの人。もうギャグだ。存分にこのシークエンス繰り返したるぞー。あーどうもお世話になっておりますええその件につきましては、ああご丁寧にありがとうございますー(メールだけだと失礼なのでお電話でごあいさつを、という用件。わははははクッソー)。ベッド。寝付いたところで電話。クライアント様。すげえ。ここまでくるとちょっとしたもんだな。もう諦めよう。シャワー。

外出、古今で秋の鉄観音、簡さんとすげえ抑制された大人トーク。その後金銭関係、出納数件。請求書ツアーと題して青山と四谷に請求書を切りに回る。青山ではトミの顔をひさしぶりに見た。千駄ヶ谷で最近知り合った友達とお茶しようとするも、エライ勢いで4軒連続で犬を断られる。結局EATSまで歩いて、カレー、タイのレッドティと書かれていたコンデンスミルクとスパイスの入ったチャイ。もう流行の最前線からはとっくに退いてしまったEATSだが、そのインテリアはいつ来ても完全に統御されていて、アミニズムとエキゾに貫かれたアイテムたちはまったく趣味じゃないものの、透徹した意志と、スパイス程度のけれん味まで含め破綻のないセレクトは、へんな現代アート気取りの展覧会に行くより1000倍発見がある。1時間半ほどたっぷりしゃべって、冬空の下をグローブも付けずに風切って帰る。千駄ヶ谷小学校から原宿駅へ向かう途中で、ちょっとばかし事故りそうになって憤りが溢れてくる。

憤りの原因は、ここ5年くらいで際立って肥大化する一方の、自動車のテールランプだ。正確には第三ブレーキランプと呼ばれる、左右のブレーキランプに加えて主にリアウィンドウ枠に取り付けられた赤いランプ。今年道交法が改正されて、確か2006年以降に生産される新車にはこれの設置が義務づけられたはずだけど、はっきり言ってこんな危険なもん義務化して何考えてんだ、って僕は思っている。確かにブレーキランプを増やして派手にすれば、それだけ目立つから直接的な追突事故は減るだろう。しかしね、この第三ブレーキランプに限らず、近年のクルマのライト関係は、その数も光量も度を超えてしまっていて、周囲の運転者の目を眩ませ、皮肉にもより危険な状況を作り出している。

第三ブレーキランプも、当初は幅15cmくらいのユニットだったのが、いまやリアウィンドウ幅いっぱいにまで伸びたものさえ少なくない。それがハイレベルな技術を注ぎ込まれた目一杯の光量でビカーッと光れば、それだけで前方視界の一部が損なわれてしまう。もうひとつ重要なのは、後続車にとって、前を走るクルマのリアウィンドウ越しに覗ける前方視界が、実に有益な情報を含んでいるということ。トラックが前を走っているときの不安感はここに起因するわけだが、これが一気に失われるのだ。要するにあんなもんデメリットのほうがよっぽど大きく、事故を減らすには目立たせればいい、という短絡がまかり通っていることに唖然とせざるをえない。最近流行のプロジェクターランプというのも、対向車に対して同様のことが言える。誰かこれ言い出さないとほんとに危ないので、関係者を焚き付けていこうと思う。すげえ泥臭いこと書いたもんだなオイ(笑)。

エスロピさんはお疲れさまでした。ちょっと前によく話題にしたニュースサイトどうすんの、って話のひとつの実例になっちゃった。プラグマティックに言えば最重要な情報源がなくなって僕も不便なわけですけど。あとBe Happy〜がおとついくらいから急激に脳内ループしはじめて何だろうと思ってPVを見たら、すげえ衣装とコレオが噛み合ってないのでびっくり。それではっきりわかったのだけれども、あの曲はニュージャックスウィングなのね。ワシントン・ゴー・ゴーの律動を機械化すると同時に少しbpm速めて訛りを薄めて、ブラックコンテンポラリー(泣)の和声を乗せたものがニュージャックスウィングなわけだけど、Be Happy〜は、その代わりに歌謡曲の和声を乗せただけだ。その証左に、彼女らが踏んでいるステップ、ランニングマンやらロジャーラビット、クラブ、ホーシングやらの懐かしく見覚えのあること!(♪同じだけ好きがいい、の4拍目ではロックまで入る。タンポポなのに!) ええそうですとも、わたしゃDADA LMD世代。公開録画も行ったぜリカコ姐さん! というわけで一日脳内で馴染み深いビートが鳴ってました。