僕にいまいちばん必要なのは、ゆっくり、自分のペースで、自分の言葉で考える、ということだと思う。その底知れぬ難しさよ。たとえば僕たちは軽々しく、リゾームとか蓋然性とか口にする(しねえけど・笑)。なんて浅はかでもの知らぬ魂。綴り方の先生は「自分の言葉で書きなさい」と教えるけど、自分の言葉を獲得していくことがどれほど難しいか、僕はいま、ようやく痛感しているところだ。ちなみに痛感、という言葉は、たぶんまったく獲得できちゃいない気がする。自分の獲得した言葉だけでものを語ろうなんて土台無理だ、と開き直ることはできるけれど、でもそういうとき心の対岸には誠実にすら似た気持ちが芽生えかけていて、あんまりうつろな言葉ばかり吐いていると世界がうつろになっちまうぜ、みたいなことも一方では思っている。お笑いぐさだぜ、まったく。

ユトレヒトへペンキ塗りにでも行くか、と思って江口くんに電話したら、今日はノンの方に出ているとのことで、そちらへ。カミネット安部から電話があり、今日はSignマユミさんの誕生日ということで店で迎えることに。だが気分が優れないので早々に退場。下北に行くも、当てが外れて思い出迷子、いったん帰宅。用事をひとつ済ませてから、ふたたび飲みに出る。が、やはり気分が優れず早々に帰宅。だからゆっくり自分のペースで考える、が必要だと言っているだろうに。まーだうつろに未練かい? 懲りないね。帰りに森さんの家に寄ってお風呂を借りる。腰痛が酷い。今回いつにも増してヤバイのは、腰を曲げたり伸ばしたり、という動作の最中じゃなく、普通にまっすぐ寝ているときがいちばん痛いことだ。お風呂を借りた上に湯上がりにマッサージまでしていただき、かなり楽になって帰途に着く。が、帰りのバイクの夜風でまた冷やしてしまったような。