波乗り2回目。結局ぜんぜん立てやしなかったけど、1度だけ片膝になれたのでステッピンナップ、でもそのままザッブーン。前回(頭半=2メートル前半。30絡みの入門者をそんな海に入れるスパルタっぷり)よりずっとサイズが小さかったこともあって、もう波に巻かれても慌てなくなったし、溺れそうにもならなかったけど、やはり圧倒的にパドル力が足りない。潮の流れが速くて、波の立たないところに流されてしまい、そのたびにヒーヒー言いながらアウトを目指すが、いざというときにはもうバテバテになっていてお話にならない。クロール感覚で肩を入れてしまうから無駄な横揺れが多いような気がする。ドルフィンは少しわかってきたものの、とにかくパドリングと波待ち、という基本動作でいちばん疲れてしまうのがどうにもならない。「気づいたら楽になってる」もんだから悩まずただ続けてろ、とアドバイスを受け、まあそういうもんかと思う。辻堂西、オンショア→サイド、腰、2時間半。

すぐに慣れちゃうことなのかもしれないけど、行き帰りの高速が気持ちよくてたまらない。連れて行ってくれる荒木くんの車はクーラーが壊れていていつでも窓全開なのでなおさらだ。夜の丘陵地帯、インターごとに群生するラブホ、次第に、しかし確実に毛穴から侵入してくるほんのわずかの南粒子。辻堂の海沿いからちょこっと入ったところにはオレンジとクリームのツートンに塗り分けられた市営か県営の古い団地があって、空の広さと相まって、なんともいえない懐かしさと脱力した気分に包まれる。帰り道の横浜新道では中央分離帯の植え込みの手入れをしていて、刈り込まれた枝や葉から放出された草の臭いがすごい早さで鼻腔に飛び込んできたときには、その鮮烈さに性的、といってもオーバーじゃないくらいのめまいを覚えた。そして環八を越え、上野毛のあたりで、また別の安心感に包まれたりもする。

帰宅して、留守番をお願いした山口くんにお礼を言いながらシャワー、爆睡。目覚めて、1年近く自分に禁止を言い渡していた出張マッサージを呼んでしまう。結果的には来てもらってよかったけど、これから毎回呼ぶわけにもいかないので(やたら働いてやたら金を使う暮らしは去年でお終いにしたいのだ)、普段の基礎トレーニングをもっともっとがんばらないと。夜、RTのパーティに顔を出してちらっと社交。プレミアの岡くんにひさしぶりに会って、楽しく話す。彼はなんでいつも余裕しゃくしゃくに見えるのだろうね。ほんとはどっかで水鳥ライクに掻いてるんだろうか。

帰宅すると、イスの上に大箱のういろうが置いてあって、まあ、たぶん椎名の野郎だと思うぜまたやられたー! ちなみに俺はういろうが得意ではない。ちこっと仕事して、モーニングを読んで(沼二郎終了。とがし単行本化切望)、あとモモチーと少しチャットをして(俺は「萌え」に圧倒的に抗議する、という話。リビドーを記号化された商品に安易に売り渡すな若人よ、とか言ってたら、説教オヤジ臭いー、と笑われた。でもほんとにそう思うんだ。特にここのところ、萌えはセクシャル領域から拡散しつつあるから(金魚萌え〜、とか、夕焼け萌え〜、とか)、世界が萌えのみでティピカルに構造化されたりしないよう願う。より産業的、消費者的、信号的であるため、カワイイによる一元化、よりずっとタチが悪い。)寝たが、海で腹を冷やしたのか差し込みと下痢に悩まされる。お腹下してるときってヨーグルト食っちゃダメなのな。