いま、点けっぱのテレビに日清スパ王のCMが流れた。深田恭子はもう完全に前人未踏の領域に突入してしまっている。ボイジャーなんて目じゃないくらい、太陽系外の闇に向けて自由軌道でまっしぐらだ。瀧坂は、あれは僕たち人類に与えられた試練だと言った。僕もそう思う。僕らはあれとどう対峙していいのかまったくわからない。あれは果たして善きものなのか。愛ずるべき対象なのか。旧来の文法では「いいえ」と答えることすらままならない。強烈な判断の保留。テレビタレントの概念に揺さぶりをかけるホリプロオルタナティブ精神に、心からの敬意を表する。

渋谷に出て出納数件。フードショウで大好きなパリヤのジェラート(数年来の疑問だけど、バナナイッスィンのイッスィンって何?! イッスィンって発音してみたくなっていつも注文してしまう)と、あと名前忘れちゃった、ホワイトソースのクラブシチューが入ったデカいマグカップをパイで包んであるやつ、を買ってカゼひきさんのお見舞いに。あら割とキツそうだわこりゃ。テイクケアの思念波を送ります。お大事に。

下北ついでにサッカー帰りのシミケンを呼び出し、こともあろうに道端でダベる。そうそう、学生の頃は店に入るお金ももったいなくて、よくこうやって夜の街角でポッカコーヒー飲んだりして延々ダベってたものだわ。なんてことを話しながら。ガードレールで痛くなったお尻の感じが懐かしくてちょっと泣けてくる。具合の悪いところに長く腰掛けてお尻が痛くなる、なんて感覚からずいぶん遠ざかってしまったのは年のせいだろうか。もちろん決して悪いもんじゃない。街灯、夜の空気、自転車で帰る人たち。来月2日はシミケンとワールドカップ観戦だ。